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【一気読み】『宗祇諸国物語』「雪女」【現代語訳】

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 まとめ読みサイトに『宗祇諸国物語』「雪女」を追加しました!

kitamihaname.edo-jidai.com

 一段目でページの切り替え、二段目でオリジナル・翻字・原文・現代語訳の画像に切り替えることができます。

これまでに紹介した作品の中で、サイトでまとめて欲しい作品がありましたら、リクエストしただけるとありがたいです。
今のところ、まだリクエストが少ないので、お応えできる確率が高いですw

解説付きで、オリジナル・翻字・原文・現代語訳を一度に切り替えて簡単に見れるようなサイトは、たぶんほぼ無かったと思うので、ぜひ、訪問、拡散、よろしくお願いしますヾ(๑╹◡╹)ノ"

せっかくなので、こちらにも、現代語訳の一気読みを載せますので、よろしければご覧くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ"

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「かすんで見える月の夜の、雪の中に現れた化け物女も、苦しい思いをしているのだろうか」

 聞いたところによると、越路《こしじ》北陸道は毎年降る雪が深く積もり、前の年の雪がまだ所々残っている内に、今年の雪が降り始めるとか。

 そういう国に住む人は、馴れっこでいつもの事になっているので、雪を辛いとも思わないのでしょう。

 私は南紀紀伊国南部]の暖かい気候の国に育ったので、京都の中央に住んでいた時でさえ、故郷に比べて寒く思ったものです。

 越後新潟県の仲が良い人が、「越後に来なされ」と言ってきました。

 私は「ただでさえ年老いてキツいのに、あんな雪深い所など」と、誘われてもしばらく行かないでいました。

 でも、「そうは言っても、風を防ぐぐらいの設備はあって、雪深い気候でも安心できるのに、来るのをためらうとは、やたらと臆病な人だなあ」と言ってくるので、私は越後に行って二年を過ごしたのでした。

 最初の年の雪は、特に多く降り、地元の人も「最近では珍しい雪の量だ」と言うのでした。

 九月[旧暦。現在の十月ごろ]の末、蝶が羽を広げたくらい大きくて平たい雪が降り始めてから、十月[現在の十一月ごろ]中には野道の草葉が一つも見えることなく雪で覆《おお》われ、山のふもとの辺りの木立も七尺[約2メートル]から下は雪で埋もれました。

「今でさえこんな状態なのに、冬の真っ盛りはどうなってしまうのだろう」

 と先が思いやられました。

 もはや、往来の道も雪で通れなくなり、「袖についた雪を払う物陰もありません」藤原定家の和歌(『新古今和歌集』)を踏まえる]と言うような人影すら無いので、京都に帰る事もできません。

 十一月[現在の十二月ごろ]の始めには、民家はことごとく雪で埋もれ、屋根の一番高い所から出入りしなければならないほどです。

 しかし、私は、人の情けに助けられ、何枚も衣服を重ねて着ることができ、熱い吸物も十分に食べることができました。

 この年がやっと暮れて、翌年の一月[現在の二月ごろ]も寒く、二月[現在の三月ごろ]も寒さがぶり返しましたが、正直、冬のピークの寒さほどではありません。

 南側の雪は少しずつ溶け始めました。

 ある明け方、用を足すために、枕に近い所の引き戸を勢いよく開け、東の方を見てみると、一反[約10メートル]ぐらい向こうの竹藪の北の端に、怪しい女が一人立っていました。

 背の高さは一丈[約3メートル]はあるでしょうか。

 顔を始めとして肌は透き通るほど白く、白い着物を着ていました。

 その着物の絹は、まだこの国では見慣れないもので、きめ細やかでツヤツヤしていました。

 絹の糸筋が光り輝いてあたりを照らし、その女の姿をはっきりと見せました。

 整った顔つきで威厳がある様子は、仙女の西王母《せいおうぼ》に桃園でお目にかかった時や、かぐや姫を竹の中で見つけた時も、こんな感じだったんだろうと思わせます。

 見た目から年齢を推測すると、まだ二十歳にもなっていないように見えるのに、四手《しで》[玉串や御幣《ごへい》や注連縄《しめなわ》などに垂らしてつける紙]を頭に乗せたように髪は真っ白で、普通とは違う変わった容姿です。

「何者だ、名前を聞かせよ」

 と言って近寄ると、その女は静かに庭の方に歩いてきました。

「何をするのか、確かめてやろう」

 と思っていると、女の姿は消えてなくなりました。

 残った光がしばらくあたりを照らしていましたが、また暗くなり、その後はとうとう何も見えなくなりました。

 夜が明けてから、この事を知人に話したところ、

「それは雪の精霊、俗に言う雪女という者でしょう。

 このような大雪の年に、稀《まれ》に現れると言い伝えられてはいるが、今の時代に実際に見た人は聞いた事がない。

 不思議な経験をされましたなあ」

 と言われました。

 私は納得できず、

「本当に雪の精ならば、一番雪深い時に出るはずだ。

 かなり雪が溶けて、春になりそうな時に出る者を、雪女とは言うべきではない」
と言うと、知人は答えて、

「そう思うのもわかるが、花は散り際に一番美しく咲き、葉は落ちる前に紅葉し、灯火は消えんとする時に一番光が強くなるのと同じように、雪女は雪が無くなりそうな時に出るのではないか」

 と言いました。

 私は、「なるほど、そういうものかもしれない」と思ったのでした。


『宗祇諸国物語』巻五-五「化女苦朧夜雪」[貞享二(一六八五)年刊、西村市郎右衛門作か]
国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA)

国書データベース:国文学研究資料館

 

 

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 雪女はむりだけど、雪男にならなれるかなあヾ(๑╹◡╹)ノ"

 雪男は毛むくじゃらだから、君には無理だよヾ(๑╹◡╹)ノ"


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