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[24]頼母の太刀は朱に染まるのでした ~『男色義理物語』~

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 【前回のあらすじ】

 式部が自分をだまし討ちにする計画を知った頼母は、釆女には知らせず一人で式部を討ちに行くのでした。

 

 【初めての方へ】 原典の画像だけでなく、スクロールすると、ちゃんと活字の原文(可能な限り漢字に直し、送り仮名と振り仮名を補足しています)と現代語訳と解説がありますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

 スマホでご覧の方へ】 諸事情により、PC版と同じデザインになっています。なるべくスマホでも読みやすいようにはしているのですが、もし、字が小さいと感じた場合は、スマホを横にして拡大すると読みやすいと思います。


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霞亭文庫 · 男色義理物語 · 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ
男色義理物語 : 4巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※赤字の書入れ等は筆者。

 

【原文】【現代語訳】

 花紅葉《はなもみぢ》引き散らしたるに、霧[露?]掛ゝりたる所描《か》きし屏風《びやうぶ》の陰[繪?]に、自《みづか》ら持てる扇《あふぎ》の繪を差し俯《うつぶ》ひて見居たる所へ走り掛ゝり、
 式部は、散らばった桜の花と紅葉に、霧がかかった様子を描いた屏風の陰で、手に持った扇の絵を下を向いて見ていました。
 そこに頼母は飛びかかり、

「あふ」となめり踏み締めし、聲掛けて打つ程に、右の肩先より乳《ち》の下まで斬り付けぬ。
「おお!」と力を入れて踏み込んで、声をかけて打つと、式部の右の肩先から乳の下まで斬り付けました。

 式部も流石《さすが》日頃の言葉にハ違《たが》ハず、左の手にて腰《こし》の打ち物、抜き打ちに払い切り、暫《しば》しが程ハ切り結び、彼方此方《かなたこなた》開き合ハせ、畳ミ掛けて打つ程に、
 式部もさすが日頃の言動に偽りはなく、左の手で腰の刀を抜くと、すぐに頼母の刀を打ち払い、しばらくの間は激しく争い、あちらこちらで身をかわしては刀を合わせ、続けざまに打ち付けるのでした。

 始めの手深ゝりけれバ、力疲れて踏む足もたど/゛\しくなりて、
しかし、最初の傷が大きかったので、力尽きて足元もフラフラになり、

「口惜しくも抜かれ侍る」
「悔しくも出し抜かれた。。。」

 と言ふ聲の下より倒れ掛ゝるを、引き退《の》けて押し伏せ、心元《こころもと》を二刀《ふたかたな》刺し通し、
 と言いながら、式部が倒れかかるのを、頼母は引っ張って押し伏せ、胸元を二回、刀で刺し通しました。

朱《あけ》になりたる太刀杖《つへ》に突き、
 そして、真っ赤に染まった太刀を杖に突き、

「彼《か》の口の性無《さがかな》き法師め、命を只《たゞ》置かんハ無下《むげ》に口惜し。一太刀《ひとたち》ハぞ」
「あの、おしゃべりクソ坊主(露斎)めを、このまま生かしておくのは悔しすぎる。
 坊主も刀でバッサリと」

 と心見んと時を移しける所《ところ》に、左右《さう》の殿居守《とのいもり》の人/゛\、此の太刀風《たちかぜ》に目を覚まし、
 と、露斎も討とうとしました。
 しかし、手間どっているうちに、側で控えていた宿直の人々が、この刀で争う物音に気づいて目を覚まし、

「あハや、大殿に事出《い》で来《き》たり」
「うわあ、大殿(侍従)の身に何かが起こったのでは!」

 と口より奥へ乱れ入り、奥よりハ口へ出んとす。
 と入り口に居た人々は奥の方に乱れ入り、奥の方に居た人々は入り口の方に向かいました。

 斯《か》ゝる慌《あは》てに数多《あまた》の蝋燭《らうそく》、灯火《ともしび》、足手に掛けて蹴散《けち》らかし、只《たゞ》心づからの闇《やミ》に迷ひけるハ、
 このように大慌ての中、多くのロウソクや灯火が、手足に引っかかって蹴散らかされて消え、自分の手で暗闇にしてしまい、混乱することになりました。

 是や寔《まこと》[実《げに》?]、建久《けんきう》の昔、冨士野《ふじの》の狩《かり》の夜半《やはん》の騒ぎも是ならんかし。

 これはまさに、建久鎌倉時代の昔、頼朝公の富士野での巻狩《まきがり》の夜に起こった、曽我兄弟の敵討ちの騒ぎもこんな感じだったのでしょう。


 【解説】

 頼母は式部がリラックスしている所に踏み込んで、斬り付けます。


 完全に、だまし討ちですね。

 まあねえ、先にだまし討ちを計画したのは式部の方なので、これは卑怯ではないんですよね、たぶん。

 式部も口だけ野郎では無かったようで、すぐに応戦しますが、最初の傷が深くて力尽き、頼母に胸を刺されて息絶えます。

 頼母は続いて露斎も討とうとしますが、さすがに宿直の人々も気づいて大騒ぎに。

 頼母の運命は如何に!

 ついでに露斎の運命も如何に!

 挿絵は一目瞭然、頼母が式部を斬り付けているスプラッタシーンでございます。

 左下は宿直の人々ですが、あんまり慌ててるようには見えませんね。

 


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 うわあ、斬られて服が真っ赤だヾ(๑╹◡╹)ノ"

 はい、はい、ケチャップをこぼしただけでしょ。

 それに、君の血の色は青だよね。ヾ(๑╹◡╹)ノ"



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