うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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[30]内蔵之助からの手紙 ~『男色義理物語』~

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 【前回のあらすじ】  母と会うために休暇を取って品川の辺りに滞在していた采女は、のんびり過ごしていましたが、悪夢で目が覚めるのでした。

 

 【初めての方へ】 原典の画像だけでなく、スクロールすると、ちゃんと活字の原文(可能な限り漢字に直し、送り仮名と振り仮名を補足しています)と現代語訳と解説がありますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

 スマホでご覧の方へ】 諸事情により、PC版と同じデザインになっています。なるべくスマホでも読みやすいようにはしているのですが、もし、字が小さいと感じた場合は、スマホを横にして拡大すると読みやすいと思います。


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霞亭文庫 · 男色義理物語 · 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ
男色義理物語 : 4巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※赤字の書入れ等は筆者。

 

【原文】【現代語訳】

 言葉の末を厭《いと》み[疎み?]争いて、斯《か》く思ひ寝《ね》の夢に見へけるにや」
 ちょっとした言葉の行き違いなどでトラブルにでもなり、このように私が頼母殿を思いながら寝ている夢に出てきたのでしょうか」

 といと胸塞《むねふさ》がりて、遣《や》る方も無かりける所に、足音高ふ門を叩きて文持て来たるを見れバ、昔の標《しるべ》せし志賀内蔵之助《しがくらのすけ》が許《もと》より、
 と、釆女はたいそう不安になり、どうすればいいか分からなくなっていると、足音高く門を叩いてどこからか手紙が届けられました。
 見てみると、元恋人の志賀内蔵之助《しがくらのすけ》からでした。
[源氏の須磨の件から門が叩かれるまでの間の描写は、『藻屑』ではほぼ同一だが、『雨夜』では「枕を傾《かたぶ》けけるに、軒近くも唯降れ/\と鳴く蛙《かはず》の声、あな喧《かしま》しと聞き居たるに」とあるのみで、かなり簡略になっている]

「去りし夜、然《しか》/゛\の事有りて、式部《しきぶ》手も無《な》ふ討たれ済まし、其の身ハ少しも手も負ハず、
「昨晩、カクカクシカジカな事があって、式部は何もできずに討たれましたが、頼母殿は全く傷も負いませんでした。

例《ためし》少なき働き故《ゆへ》、大殿限り無く惜しませ給へども、斯《か》かる人の口故《くちゆへ》にや、夜明けて朝草の慶養寺《けいやうじ》にて腹をこそ切れ。
 前例のないような見事な活躍だったので、大殿はこの上もなく惜しまれましたが、式部の関係者からの圧力があったのでしょうか、夜が明けてから浅草の慶養寺《けいようじ》で、頼母殿は腹を切ることになりました。

 扨《さて》、其方《そなた》の心の内、思ひ遣《や》る方にも、袖の露けき」
 などゝ書きて、
 それにしても、あなた様の心の内を想像しただけでも、袖が涙で濡れます。

「朝草の 草葉に捨つる[『藻屑』『雨夜』では「草葉に縋《すが》る] 露の身を 問ハはゞ問へかし 消へ果ぬ間《ま》に」
 などくだ/゛\しう言ひ送りけれバ、
 朝草(浅草)の草葉にすがりつく露のようにはかない身(頼母)に、消え果る前に言葉を掛けることができればいいのですが」[「朝草」と「草葉」や「朝の露」などがかかっている]
 などクドクドと書いて送ってきました。

 其の折の心の内、思い遣るべし。
 これを読んだ時の采女の心境は、少し考えただけでも気の毒です。

 筆にも及ばず、今思ふだに胸潰れて、いとゞうたてけれバ、兎角《とかく》して現《うつゝ》心ならず、硯《すゞり》引き寄せ、
 書くまでもなく、今は頼母のことを思うだけで心が締め付けられ、とても辛い気持ちになりましたが、なんとかぼんやりしながらも、釆女は硯を引き寄せました。

「誠に一はて〈一早《いちはや》く〉言ひ知らせ給ふ事、会者定離《ゑしやじやうり》、生者必滅《せうじやひつめつ》の習ひ、今に始めぬ事、誰《たれ》有りて百歳《もゝとせ》の栄耀《ゑいよう》を成《な》さゞらんや。
「まことにいち早くお知らせくださり、ありがたく存じます。
 会者定離《えしゃじょうり》(会う者は必ず分かれる)、生者必滅《しょうじゃひつめつ》(生きている者は必ず亡くなる)と世間では昔からずっと言われているように、長きにわたって栄華を保つことは誰もできません。

 惜しまる時散りてこそ、花も紅葉も色も色なれとかや。
 惜しまれるときに散るからこそ、花も紅葉も称賛されるのです。

 御弔《おんとぶら》ひの返し歌もこそと思へども、心地紛るゝ事侍れバ、軈《やが》て打ち向かひて」
 追悼の返歌でもと思いましたが、気持ちが落ち着いてから、あなた様(内蔵之助)に直接会って申し上げます」

 などゝ引き結びて、使いを帰しけり。
 などと書いて手紙を結び、使いに渡して帰しました。

男色義理物語巻之三終
『男色義理物語』巻の三終わり



 【解説】

 はい、みなさん覚えてらっしゃったでしょうか? 采女の元恋人で、頼母との仲を取り持った志賀内蔵之助が久々の登場です。

 内蔵之助からの手紙で、釆女はとうとう頼母が切腹することを知ってしまいます。

 さて、このあと、釆女は一体、どのような行動を取るのでしょうか?

 ここで巻三が終わりで、いよいよ、次は最終の巻四になります。

 次回は恒例の巻三の一気読みをやる予定です。



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 わ~い、なんか速達で手紙が届いたよヾ(๑╹◡╹)ノ"


 何の手紙?ヾ(๑╹◡╹)ノ"

 トクソクジョウって書いてあるけど、なにかのプレゼントかな???ヾ(๑╹◡╹)ノ"


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