うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

[19〈おまけ〉]「春の七草」説に異議あり? ~『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」~

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

  以前講読した『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」、恒例の一気読みをするのを忘れていたので、今更ながらやりたいと思います。

 ちょっと待った!

 僕の「春の七草」説を無い物にしようとしたでしょ!

※三つ目の「春の七草」説については過去記事参照。

kihiminhamame.hatenablog.com

kihiminhamame.hatenablog.com


 簡単にまとめると、お七のモデルは「はる」という放火犯の少女で、西鶴は「はる」から「春の七草」を連想し、「七」→「お七」、「草(野菜)」→「八百屋」と名付けたという説です。

 

 

 

 

 くそお、薬の効き目が弱かったか。。。

 でも、「春の七草」って言葉は、当時は使われてたの?

 明治以降とかじゃないの?

 だったら、この説は成立しないねえ。

 まあ、「春の七草」って言葉があろうがなかろうが、新春に七草の行事をするのは、大昔からあったわけで、「春」って言葉から「七草」を連想するのは、おかしくもないし、不思議でもないし、こじつけでもないよ。

 まあ、北見花芽が言いがかりをつけるから、一応用例を出すと、『灯庵主袖下集《ぼんとうあんそでしたしゅう》』には、「春秋二季の七種《ななくさ》の事」「正月の七種」と、「春の七草」とほぼ同じ表現の言葉が書かれているよ。

国書データベース:国文学研究資料館 [慶長十六(1611)年写]
〈参考〉国書データベース:国文学研究資料館 [承応二(1653)年写]

一、春秋二季の七種の事
 正月の七種と申すハ、七日の若菜の事也。
 和歌在りて
「一、せり 一、なづな 一、こぎやう 一、はこべら 一、仏の座 一、すゞな 一すゞしろ 是を七草」
 と云ふ也。

『灯庵主袖下集』は室町時代に成立した連歌の本なんだけど、そのころからすでに「春の七草」的な言葉は使われていたことがわかるね。

 ここに引用したのは、江戸時代の写本だけど、『灯庵主袖下集』は江戸時代の写本が多く残されているから、当然、「春の七草」的な用法は、江戸時代にも知られていたことが分かるね。

 で、ここに画像が載せれないからリンク先を見て欲しいんだけど、こちらの『灯庵主袖下集』も江戸時代の写本なんだけど、おそらく写す際に「正月の七種」をわざわざ「春の七草」と書き直してるんだ。

一、春の七草の事
「せり なづな こぎやう たこべら(はこべら) 佛の座 すゞな すゞしろ 是や七草」
https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko20/bunko20_00135/bunko20_00135.html(14コマ目です)

 この写本は元禄三(1690)年に西順という連歌師が写したものが元になっているようなので、『好色五人女』[貞享三(1686)年刊]が書かれたのとほぼ同時期だね。

 つまり、『好色五人女』が書かれた当時には、すでに「春の七草」って言葉が一般的だったってわけだ。

 少し時代は下るけど、『春の七草』[曽永年作、寛政十二(1800)年刊]や『春野七草考』[北野秋芳作、文化十一(1814)年刊]って、そのもののタイトルの本も出版されているよ。

dl.ndl.go.jp

dl.ndl.go.jp


 おまけで西鶴作品における七草の用例も載せておくね。

「今日の七草と言ふ謂《いは》れは如何なる事ぞ」(『日本永代蔵』2-1)

kihiminhamame.hatenablog.com


「元日より七種《ななくさ》まで心に有る程の持て成し」(『日本永代蔵』4-1)

若菜を揃へ、鏡餅の名残を雑煮して」
「君がため春の野に出でて若菜摘むと読み給ふを、阿爺《とと》がために嚊《かか》は若菜を揃へさせ」(『西鶴織留』6-1)

「君がため春の野に出でて若菜摘むと詠みし昔の公家の娘も」(『西鶴俗つれづれ』2-1)

 さあ、これで、僕の「春の七草」説に異論は無いよね?

 ぶちゅっ(三つ目に注射を打つ音)
 
 ぽや~ん、あれえ?ぼくはなにいってたんだっけ?

 で、「春の七草」説ってなんだったの?

 え?なに?「無くて七癖」なら知ってるよ

 ふう、それにしても、何で時々三つ目はやたらと聡明になるんだ?

 とにかく、お七は実在の人物で、母親の囁きも西鶴があえて読者に考えさせる手法だったという事にしておこうよ。。。

 では、最後にお口直しに、江戸時代の書物に描かれた、七草の図をご覧くださいませ。

春秋七草 - 国立国会図書館デジタルコレクション
『春秋七草』[後藤光生作、寛保二(1742)刊]

 あ、次回こそ『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」一気読みです!


---------------------------------

 

 

---------------------------------


---------------------------------


※諸事情により、このアカウントで、
はてなブックマークに伺うことができなくなりました。ご了承ください。


---------------------------------

 ランキング参加してます、よろしくね♪

にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ
にほんブログ村 


江戸時代ランキング

 

---------------------------------

 姉妹ブログもよろしくね♪ヾ(๑╹◡╹)ノ" 
myougirl.hatenablog.com
kihimikeheme.hatenablog.com


---------------------------------

三つ目のLINEスタンプ、不好評発売中!
store.line.me


---------------------------------

 

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ 
5月3日は北見花芽の誕生日ヾ(๑╹◡╹)ノ"

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain 

いただいた商品のレビューはこちら♪   

 

◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)

web拍手 by FC2

---------------------------------

 

---------------------------------