うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

姫君と一緒♪  ~『玉水物語』その6~

随分、更新が滞りました!

私は元気です!

ただ、コタツが私を拘束して放してくれなかっただけです!w

   
f:id:KihiminHamame:20190205002933j:plainf:id:KihiminHamame:20190205002937j:plain
f:id:KihiminHamame:20190205002942j:plainf:id:KihiminHamame:20190205002947j:plain
玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。

翻刻

斯かたらふ所にかの物来りけれハ此よしとかたれハ其
よふをこそ申さめとて立帰り御めのとにうかゝへハ
さらハたゝやかて参らせよとの給ふ悦びてひき
つくろひ参りぬ見さまかたちうつくしかりけれハ姫君
もよろこハせ給ひて名をハ玉みつのまへと付給ふ
何かにつけてもゆふにやさしきふせいして姫君の
御あそひ御側に朝夕なれつかふまつり御てうつ参
らせくこ参らせつきさへと同しく御きぬの下に
ふしたちさることなく侍ける御庭にいぬなと参り
けれハ此人かほの色たかひミのけひとつ立になるやう

にて物もくひゑすけしからぬふせいなれハ御心
くるしくおほされて御所中にいぬをおかせ給ハす
餘りけしからぬものおしかな此人の御覚へのほと
の御うらやましさよなとかたハらにハそねむ人も有
へしかくて過行ほとに五月半のころ殊更月も
くまなき夜姫君ミすのきハ近くいさらせ給ひて
うちなかめ給ひけるにほとゝきすおとつれてすき
けれハ
 郭公雲ゐのよそに音をそ鳴と仰せ[?]けれハ玉
水取あへす ふかきおもひのたくひ成らんやかてワか

赤字が前回の予習の答えです。

【現代語表記】

斯(か)く語らう所に彼(か)の者来たりければ、此(こ)の由(よし)と語れば、「其(そ)の様(よう)をこそ申さめ」とて立ち帰り、御乳母(めのと)に伺(うかがえ)えば、「然(さ)らば、只(ただ)軈(やが)て参らせよ」との給う[宣う]悦(よろこ)びて引き繕(つくろ)い参りぬ。見様(みざま)、容(かたち)、美しかりければ、姫君も喜ばせ給いて、名をば玉水の前と付け給う。
何かに付けても優(ゆう)に優しき風情(ふぜい)して、姫君の御遊び、御側に朝夕馴れ仕(つこうまつ)り、御手水(ちょうず)参らせ、供御(くご)参らせ、月冴(さ)えと同じく御衣(きぬ)の下に臥(ふ)し、立ち去ること無く侍(さぶら)いける。
御庭に犬等(など)参りければ、此の人、顔の色違(たが)い、身の毛の一つ立ちになる様(よう)にて、物も食い得ず、怪(け)しからぬ風情なれば、御心苦しく思(おぼ)されて、御所中に犬を置かせ給わず。
「余り怪しからぬ物怖(お)じかな。此の人の御覚えの程の御羨(うらや)ましさよ」等(など)、傍(かたわ)らには嫉(そね)む人も有るべし。
斯(か)くて過ぎ行く程に、五月半ばの頃、殊更(ことさら)月も隈無き夜、姫君、御簾(みす)の際近く躄(いざ)らせて給いて、打ち眺め給いけるに、郭公(ほととぎす)訪れて過ぎければ、
「郭公(ほととぎす)雲井(くもい)の余所(よそ)に音(ね)をぞ鳴く」
と仰せければ、玉水、取り敢えずビール
「深き思いの類(たぐい)なるらん」
軈(やが)て「我が

【そこはかとなく現代語訳】

 こんな話をしている所に、ちょうど女主人の妹がやってきたので、「かくかくしかじか」と話すと、女主人の妹は、「では、娘様ご奉公希望されることを、お屋敷の方にお伝えしましょう」と、お屋敷に戻っていきました。
 女主人の妹が、姫君乳母様にお伺(うかが)いを立てると、
「だったらすぐに、その娘お屋敷参上させなされ」
 とおっしゃったので、それを伝え聞いたキツネ娘は喜んで、おめかしをして高柳様お屋敷参上しました。
 キツネ娘容姿美しかったので、姫君もお喜びになって、キツネ娘玉水の前という名前をお付けになりました。
 玉水は何をしても、があってマブい感じだったので、どんな時でも朝から晩まで姫君のお側に親しくお仕えし、お顔を洗われるお水のご用意や、お食事のお世話もし、乳母様の娘の月冴(さ)えと一緒に姫君のお側で眠り、ずっと離れずお仕えしたのでした。
 ただ、お屋敷お庭がやってくると、玉水からは血の気が引き、身の毛がよだって((;゜Д゜)ガクガクブルブル食事もできなくなり、何ともヘンテコリンな様子になります。
 姫君可哀想にお思いになり、お屋敷を入れないようにしました。
「こんなにを怖がるのはおかしなことですなあ。
 それにしても、この方がここまで姫君お気に入りとなっているのは、ウラマヤシイ限りです」
 などと、嫉妬する人もいることでしょう。

 そんなこんなで日々は過ぎ、五月の半ばの頃、がとても光り輝いている夜、姫君御簾(みす)の近くまで座って移動なさり、ぼんやり物思いにふけっておられると、ホトトギスが通り過ぎるのが見えたので、
ホトトギスの彼方(かなた)からを上げて鳴いていますね」
 とお詠みになりました。
 玉水はすかさず、
「その鳴き声にはホトトギス深い思いが込められているのでしょう」
 と詠んで、すぐに「

【解説】

はい、キツネさんは、何ともあっさり、姫君にお仕えすることができました(笑)

姫君キツネ娘に付けた名前が、タイトルにもなった「玉水」というわけです。
「玉水」は、「宝玉のように美しく清らかな水」のことです。

キツネ狩の時には大活躍ですから、玉水怖がるのは当然の事ですね。

高貴な姫君人前姿を見せてはならないので、お屋敷の中では御簾(スダレのゴージャスなヤツね)ので過ごします。

〈参考〉

f:id:KihiminHamame:20190205003238j:plain
女用訓蒙図彙 5巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション

それにしても、愛する姫君寝室まで一緒に過ごして、よく我慢できるものですね。
このストイックプラトニックラブお話でしょうか?(笑)

次回の予習

玉水の思いが込められたです。
f:id:KihiminHamame:20190205003330j:plainf:id:KihiminHamame:20190205003334j:plain

三つ目コーナー

わーい、週刊はてなブログ掲載していただきました♪
blog.hatenablog.com

やっぱ僕の力大きいよね。

お前足を引っ張ってるだけだろ。

 

◆インフォメーション

井原西鶴の大著、『男色大鑑』一般向け現代語訳が発売されました♪

北見花芽の中の人
もちょっと書いてるので興味のある方も無い方も、下のアマゾンリンクから、お買い求めくださると狂喜乱舞します♪
※ 書店で買っても、北見花芽の中の人には直接お金が入らないので何卒。

全訳 男色大鑑〈武士編〉

全訳 男色大鑑〈武士編〉

 

『男色を描く』合わせてお読みいただけるとより楽しめると思いますよ♪
※ こちらも北見花芽の中の人がちょっと書いていますので。 

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

 

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ ご支援よろしくお願いします♪

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain 
バレンタインチョコお待ちしています♪

いただいた商品のレビューはこちら♪   

 

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

◆クリック報酬型広告(by 忍者AdMax) ご協力お願いします♪

 

はてなIDをお持ちでない方も、拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(コメントもできます)

web拍手 by FC2

 ◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
にほんブログ村


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪ バズりたいです!w