うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

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2017-01-01から1年間の記事一覧

がんばり入道  ~『嬉遊笑覧』より~

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 『嬉遊笑覧《きゆうしょうらん》』(喜多村信節作、天保元 [1830] 年刊)という江戸時代の百科事典的な書に「がんばり入道」のことが出ているようなので、読んでみようと思ったのですが、原書を公開し…

暗い夜 ~『変化物春遊』その8~

桜川慈悲成作・歌川豊国画『変化物春遊(ばけものはるあそび)』(寛政五[1793]年刊)を、ちょこちょこ読んでいます♪ ※国会図書館の画像を利用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 変化物春遊 : 2巻12ページ目です。 【翻刻】わしづか八へい…

あ○○○小僧 ~『変化物春遊』その4の2~

// 桜川慈悲成作・歌川豊国画『変化物春遊(ばけものはるあそび)』(寛政五[1793]年刊)より※国立国会図書館デジタルコレクションの画像を、適宜改変して使用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 変化物春遊 : 2巻7ページ目です。 【原文…

クイズ・この妖怪の名前は? ~『変化物春遊』その4の1~

うっかり更新の間隔が開いてしまいました! とりあえず、申し訳程度の更新をします(笑) 今回はこないだ取り上げた、 kihiminhamame.hatenablog.com桜川慈悲成作・歌川豊国画の『変化物春遊(ばけものはるあそび)』(寛政五[1793]年刊)から、こちらのペ…

『大時代唐土化物』より 節分・鬼・頼光四天王・化物尽くし・団十郎・角大師 etc

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); それでは、前回予告したように、振鷺亭作・勝川春亭画『大時代唐土化物《おおじだいからのばけもの》』(文化十三[1816]刊)の巻頭のおまけページみたいな部分を読んでみましょう。 うふ、実はこの部…

てきすとえでぃた

そういえば、前回、ペンタブで画像に書き込みしながら読んでると書きましたが、 そのあとどうするのかを書くのを忘れてました(笑) 書き込んだ後、私はテキストエディタを画像の横に並べて入力しています。 普通の横書きのテキストエディタだと入力しにくい…

がんばり入道 ~鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より~

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 私の好きな妖怪に「がんばり入道」というのがいます。子供の頃に読んだ妖怪の本に、「便所の裏の窓から、夜のあいだ、いつまでもがんばって、のぞいている妖怪。きたなくしている子どものおしりをペロペ…

どろたぼう

あんまり更新の間隔が空きすぎると落ち着かないので、箸休め記事でも。 なにかネタはないかと鳥山石燕の妖怪画を見ていましたら。有名な泥田坊の絵でちょっと気になる所がありましてね。

やおぞう

前巻の記事を書く際に、写楽の絵を色々と検索していたのですが、その際に、歌舞妓堂艶鏡という人が描いた市川八百蔵が目に留まりました。 ※国会図書館の画像を利用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 浮世風俗やまと錦絵. 錦絵全盛時代 中巻2…

だいどうざん その3

というわけで、答えです! ※国会図書館の画像を利用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 相撲浮世絵複刻. 第1輯6ページ目です。 ◆第1問の答え◆ うしうむらやまこほ(本)りなか(可)とろむらさん羽州村山郡長瀞村産高サ三尺九寸九分大童山文…

だいどうざん その2

というわけで、写楽が描いた大童山の浮世絵から、くずし字クイズを出したいと思います♪ ※国会図書館の画像を利用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 相撲浮世絵複刻. 第1輯6ページ目です。 計2問です♪ 今回は趣向を変えて、答えを次回に発表…

だいどうざん その1

先日、私が江戸文学に興味を持つきっかけに写楽がからんでると、ちらっと書きましたが、 kihiminhamame.hatenablog.com それは少年時代にこの本に出会ったからです。 推理ドキュメント 写楽が現れた―新発見で迫る幻の浮世絵師の謎 作者: 定村忠士,TBS文化情…

くずしじくいず

それでは、いきなり、くずし字クイズ♪ これは何て読みますか??? 一番上の文字がポイントですね♪ このブログでは何回か出てきました♪ はい、正解は、 「はちす」です。 一番上の字は「は(者)」ですね♪ というわけで、『好色一代女』のお話を紹介するとい…

かぼちや +紅茶のお礼♪

ハロウィンらしく、今日はカボチャでもと思い、江戸時代の百科事典とも言える『和漢三才図会』(寺島良安編、正徳二[1712]年成立)を見てみると、ありました、ありました♪ ※国会図書館の画像を利用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 倭漢三…

はすは その4

というわけで、くずし字!w 『好色一代男』巻三の三の目次の部分です。 ※国会図書館の画像を利用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 好色一代男. 巻32ページ目です。 まずは復習。この字は? そう、これは「は(者)」ですね。 そして、今…

はすは その3

続きです。 はい、なぜ、私がこの話を取り上げたのか? その理由は話の内容ではなく、挿絵にあります! ※『好色一代男』巻三の三の挿絵は、国会図書館の画像を利用しています。国立国会図書館デジタルコレクション - 好色一代男. 巻311ページ目です。 見て…

はすは その2

続きです。 世之介はどうにかこうにかして、大坂の浮世小路にたどりつき、乳母の妹のもとでやっかいになります。 乳母の妹(ここでは「嚊[かか]」と呼ばれています)が何の商売をしているのかわかりませんが、世之介は嚊の所に出入りする女に興味を持ち、…

はすは その1

今日こそは『好色一代女』からのお話を紹介しようと、学生時代に買った『井原西鶴集』を開きましたところ、 日本古典文学全集〈38〉井原西鶴集 (1971年) 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 1971 メディア: ? この商品を含むブログを見る 同時に収録されていた…

くび +筆ペンのお礼!

今日こそ『好色一代女』(ry 何かおもしろいものはないかと、いろいろ見ておりまして、最近、一番衝撃を受けたのはこの画像です(笑) 一瞬、でっかいチ○○ンかと思いましたよ(笑) ※十返舎一九作画『信有奇怪会(たのみありばけもののまじわり)』(寛政八[1…

はりこ

今日こそは『好色一代女』の(ry 妖怪物で何か面白いもはないかと、いろいろ見ていると、桜川慈悲成(さくらがわじひなり)作・歌川豊国(うたがわ とよくに)画の作品をちょこちょこ見かけます。 その中で、『ばけものつわもの二日替 (ふつかがわり)』(寛政…

たこ

今日こそ『好色一代女』のお話を紹介しようと思ったのですが、依然として本を引っ張り出したまま開いてもいないので、予定を変更して、軽くくずし字を読む練習でもしましょうかね♪ 今日取り上げるのは、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)作『『初登山手習方…

むし その2

それでは、左ページを読んでいきましょう。わかりやすいように四つに分けました。 ※国会図書館の画像を利用しました。詳細画像は国会図書館のホームページで。国立国会図書館デジタルコレクション - 皐下旬虫干曽我 : 3巻4ページ目です。 ①又はこね山のべつ…

むし その1

今日こそ『好色一代女』のお話を紹介しようと思ったのですが、ふと、別の作品に興味が出てしまい、ついついそっちを読んでしまいまして(笑) その作品は山東京伝作・北尾重政画『皐下旬虫干曽我(さつきげじゅんむしぼしそが)』(寛政五[1793]年刊)です。…

敦盛(あつもり) ~織田信長の愛唱歌~

今日こそは『好色一代女』のお話を紹介しようと思ったのですが、間に合いそうもなかったので、前に別の所で書いたネタを焼き直してお送りします(笑) 織田信長が『敦盛』を舞うシーン、ドラマや映画でよくありますよね。でも、どれも長唄や詩吟みたいな節回…

博多ぶらぶら

// 某ピクスケという所でちょろけんの画像をアップしましたらね、博多ぶらぶらに似てると教えていただきまして、博多ぶらぶらって何だか知らなかったので、検索しましたら、 確かに!ちょろけんそっくりや! いつも私に更新しろと圧力をかけてくる福岡の方に…

北見花芽の使用辞書

本当は、次は『好色一代女』の話を紹介する予定だったのですが、載っている本を引っ張り出した時点で満足してしまい、まだ本を開くまで至っていません(笑) なので、今日は、私がこのブログを書く際に使っている辞書の類を紹介して、箸休め記事としたいと思…

見越入道・見越入湯

見越入道といえば、見越入道に出会ったら、「見越し入道、見越した!」と言って上から下に見下ろすと消えると子供の頃に見た妖怪の本に書いてあった覚えがあるのですが、どの妖怪の本に書いてあったのやら、今となってはわかりませぬ。。。『百怪図巻』より…

妖怪の本

このブログとかを書くときに参考にしようと、 仕舞ってあった妖怪本をあちこちから引っ張り出して、 すぐ手に取れる棚に移動しました。 ので、持ってる妖怪本をひけらかして、今日の箸休め記事としまする。 鳥山石燕『画図百鬼夜行』 画図百鬼夜行 作者: 鳥…

鳥山石燕と月岡芳年

私は月岡芳年(つきおかよしとし)という、幕末明治の絵師さんが好きで(「絵師さん」って言うな!w)、 先日も芳年の絵をネットで検索していたら、こんなのが目に付きました。 慶應元 (1865)年刊『百器夜行(ひゃっきやぎょう)』というタイトルの浮世絵で…

ヘマムショ入道

みなさん、「つるニハ○○ムし」つて知ってます? 「へのへのもへじ」と同じ絵文字の落書きなんですが、 私はずっと、こういうふうに描いてました。 友達の中には「し」をカタカナの「シ」で描く人もいましたが、 他の地域ではどうなのかなと、ふと思いまして…