うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~

江戸文学に少しでも興味を持つ方が増えれば良いなと。

さすがのババも懲りたようです。 ~『大鳥毛庭雀』(『舌切り雀』)その9~

『大鳥毛庭雀』[『舌切り雀』]続きだよ!

なんまいだ、なんまいだ!

f:id:KihiminHamame:20180707180429j:plainf:id:KihiminHamame:20180707180434j:plain

f:id:KihiminHamame:20180707180440j:plainf:id:KihiminHamame:20180707180445j:plain
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 大鳥毛庭雀 2巻
※画像はクリックすると拡大します。

①本文

翻刻

さしものはゝも◆ばけものにきもを◆
ひやし身のけ◆よだつておそろ◆
しく思ふ所へ◆すさましきうハ◆
ばみたゞ一のミと◆来りしかハはゝ◆
一ねんほつきして◆一心に◆
しん◆/\◆の◆心ざ◆し◆

しきりにして◆仏神を◆ねんじける

【現代語表記】

然しもの[さしもの]婆も、化け物に肝を冷やし、身の毛が弥立って[よだって]恐ろしく思う所へ、凄まじき[すさまじき]蟒蛇[うわばみ]、只[ただ]一呑み[ひとのみ]と来たりしかば、婆、一念発起して、一心に信心の志[こころざし]
頻り[しきり]にして、仏神を念じける。

【さっくり現代語訳】

さすがのババ化け物に驚き、恐れおののいている所に、追い討ちをかけるように、巨大な蛇が現れ、今にもババ丸呑みにしようとします。

ババは、神仏信仰する心に目覚め、ひたすら神仏に祈りました。

【解説】

ありゃあ、どうも知ってるお話と違って、なぜかウワバミ[大蛇]まで現れる始末。

このウワバミも、があってっぽいですね。

やっぱり、特別な動物はっぽく描かれる傾向があったようですね。kihiminhamame.hatenablog.com

②本文

翻刻

かゝる所に◆しうん◆たな引◆
飛んで[?]◆せふたか[?]◆どうじ◆
こつぜんと◆あらハれ◆給ひしかハ◆ばけもの◆
うハばミ◆こと/゛\く◆きへうせ◆ける

【現代語表記】

かかる所に、紫雲棚引き、飛んで[?]制多迦童子[せいたかどうじ][?]、忽然[こつぜん]と現れ給いしかば、化け物・蟒蛇、悉く[ことごとく]消え失せける。

【さっくり現代語訳】

そこに、紫の雲が横に薄く長く漂って、制多迦童子[せいたかどうじ][?]が突然飛んで現れ、化け物大蛇も残らず消え失せました。

【解説】

この部分、かすれてるので判読が困難なのですが、たぶん制多迦童子のことを言ってるんだと思います。

でも、制多迦童子はここに描かれているような芭蕉みたいなのは持ってなかった気がしますが。。。

③本文

翻刻

ばゞハきいの思ひをなし
いよ/\しん/゛\しや
にそなりにける◆たすけ給へなむ◆
大じ◆大ひの◆くハん◆おん◆

なむあ◆ミた仏◆/\

赤字が前回のくずし字クイズの答えです。

【現代語表記】

婆は奇異の思いを成し、愈々[いよいよ]信心者にぞ成りにける。
「助け給え、南無大慈大悲の観音。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。」

【さっくり現代語訳】

ババ神仏ご利益をありがたく思い、ますます信仰深い者になりました。

[ババのセリフ]「お助けください、慈悲深い観音様。なんまいだ、なんまいだ。」

【解説】

ありゃ、なんだか急に仏教説話みたいになってしまいましたね。

最初の方でジジババに向かって、「やい、そこな邪見者め!仏法繁盛な慈悲な世の中に、さてさてようも惨い事したな!」って言ってたのが伏線になってたのですね。kihiminhamame.hatenablog.com
祈るババの上には竹林と可愛いスズメたちが♪

次回予告とくずし字クイズ

ジジババ、大ピンチ???

f:id:KihiminHamame:20180707181207j:plain

ヒントっ!

f:id:KihiminHamame:20180707181222j:plain

三つ目コーナー

お経唱えたらご利益があるかなあ。

おい、お経唱えたら、化け物消え失せるらしいから、お前存在が消えてなくなるぞ!

しまった、オープニング唱えちゃった! あ、だんだん消えていく! さような・・・

三つ目~~~っっっ!!!!

  

◆北見花芽のほしい物リストです♪ ご支援よろしくお願いします♪

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain
いただいた紅茶のレビューはこちら♪

いただいた桂花陳酒のレビューはこちら♪

 いただいたぺんてる筆のレビューはこちら♪ NEW!

 

◆オススメ書籍 私もちょっとだけ書いてます♪

西鶴作品が現代語でわかりやすく読めます♪ 

気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴

気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴

 

江戸の男色文学を紹介するエッセーなどが掲載されています♪

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

 

 

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

◆下の広告(by 忍者AdMax)をクリックしていただけたら、ありがたいです♪

 

はてなIDをお持ちでない方も、拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(コメントもできます)

web拍手 by FC2

 ◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
にほんブログ村


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします。憧れのホットエントリー(笑)