魚河岸で魚尽くし　その２　～『金草鞋』初編より～ - うきよのおはなし～江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ～

【原文】はすっとばして【現代語訳】だけをご覧になってもわかるようにしてるんですが、今回は言葉遊びが含まれ、【現代語訳】では省略してしまう表現があるので、【原文】の方もご覧いただきたいですヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

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※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション

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【原文】【現代語訳】

案内
案内人の男

「イヤ、あつかましい。
「なんとあつかましい！

そんな事ハ興津鯛《おきつだい》にしなせへ［そんなおキツいことを言うのは大概にしなせえ］。
そんなバカバカしいこと言うのは、ほどほどになされ。

この世知辛い塩鯛［塩鯛の味が辛い事と掛けた］の世の中でも、
この暮らしにくい世の中でも、

ひ鯛《だい》［酷《ひど》い］工面をして魚を買つて食ふ者ハ、
なんとかやりくりをして魚を買って食うのは、

花の江戸つ子の桜鯛［花のお江戸ということで、花の名が付く桜鯛の名を出した］、
花の江戸っ子だからです。

他国の鏡鯛［他国の者の鏡となるということ］と名も繁盛の所だ物を、
他の国の者の模範となるほど、江戸は名高く、繁盛している所なのです。

お前《めへ》方の様な春子鯛《かすごだい》ハ御座りヤせぬ」
あんた方のようなカスは江戸にはおりません」

【解説】

「そんな鯛が売れるなら、その金をワシが貰いたい」なんてバカな狂歌を詠んだ延高に対し、はるかにしのぐ鯛尽くしで、案内人の男は怒りをぶつけます（笑）ヾ(๑╹◡╹)
江戸っ子は誇り高いというか、田舎者はバカにして当たり前の対象だったんでしょうねヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

案内人の男のセリフに出てきた鯛については、各自検索してください！ヾ(๑╹◡╹)ﾉ"
って言おうと思いましたが、やはり不親切なので、一応簡単に説明しておきますヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

・興津鯛《おきつだい》・・・甘鯛および甘鯛の干物。
・塩鯛・・・鯛の塩漬け。
・ひ鯛・・・平鯛《へだい》の別名。
・桜鯛・・・桜の季節に獲れる鯛。
・鏡鯛・・・的鯛《まとうだい》の一種。
・春子鯛《かすごだい》・・・鯛の稚魚。

三つ目コーナー

北見花芽は腹黒鯛ヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

三つ目の股間の金目鯛ヾ(๑╹◡╹)ﾉ"

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