うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

曽呂利が見た夢の話 ~『昨日は今日の物語』上巻より~

 

引き続き『曽呂里物語』を読んで行こうと思うのですが、もうちょっと時間がかかりそうで(ちなみに次は耳なし芳一』系お話です)、あんまり更新期間が空くと存在を忘れられそうなので、今日は小ネタでもヾ(๑╹◡╹)ノ"

『曽呂里物語』を書いたとされる(あくまでも設定ですが)曽呂利一般的には「曽呂ではなく「曽呂表記をされることが多いです)エピソードが、『昨日は今日の物語』という小話集(笑話集)にあります。

こういう更新に困った時に丁度いい短さお話なので(笑)、読んでみることにしましょうヾ(๑╹◡╹)ノ"

一般的曽呂利は、秀吉のお伽衆[面白い話とかする人たち]として知られますが、ここでは秀次のお伽衆ということになってます。

f:id:KihiminHamame:20201113021359j:plainf:id:KihiminHamame:20201113021405j:plain『昨日は今日の物語』上巻[元和・寛永ごろ(1615-1644)刊か]
きのふはけふの物語. 上巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。

翻刻

一 関白秀次公《くわんはくひてつぐこう》の御はなしの衆にそろり
と申ものあまりよくはなしを仕候ゆへ
ある時はなしにつまり候やうにとおぼし
めして朝《あさ》のねおきにいまたかほをもあら
はず目をする/\とりみだしたるてい
にてありけるに何かはなし一つと仰せ
られけれハ俄《にはか》につまりてゆめ物かたり
をかたり出しけるハさてもこよひゆめを
見て御座候かある所へゆき候へハ道にこがね
がおびたゝしくおちて御座候ほどに
扨《さて》もうれしき事かなと存《ぞんじ》おもふぞん
ふんにひろひ申 帰《かへ》る所へおとしたる主《ぬし》
来りてとりかへさんとおひかけ候へどもすてに
おいつきさうに御座候時あまりめいわく
いたしはこをたれて御座候が目さめて
かのかねをさぐりて見れ共かねハあとかた
ちもなくてはこハしたゝかたれてあつた
と申あけた

【現代語表記】

一、関白秀次公《かんぱくひでつぐこう》の御話の衆に曽呂利と申す者、余り良く話を仕《つかまつ》り候 故《ゆえ》、或《あ》る時、「話に詰まり候 様《よう》に」と思し召して、朝《あさ》の寝起きに、未だ顔も洗わず、目をするする、取り乱したる体《てい》にて在《あ》りけるに、何か話一つと仰せられければ、俄《にわ》かに詰まりて夢物語を語り出しけるは、
「扨も今宵夢を見て御座候《ござそうろう》が、或る所へ行き候えば、道に黄金《こがね》[小金?]が夥《おびただ》しく落ちて御座候程に、「扨《さて》も嬉しき事かな」と存じ、思う存分に拾い申し、帰る所へ落としたる主来りて、「取り返さん」と追いかけ候えども、既《すで》に追いつきそうに御座候時、余り迷惑致し、箱を垂れて御座候が、目覚めて彼《か》の金を探りて見れ共、金は跡形《あとかたち》も無くて、箱は強《したた》か垂れてあった」
と申した。

【現代語訳】

 関白豊臣秀次御伽衆《おとぎしゅう》曽呂利と言う者がいました。

 曽呂利はあまりにも上手をするので、ある時、秀次公は、「何とかして曽呂利話に詰まる所を見てみたい」とお思いになりました。

 そこで、曽呂利寝起きで、まだも洗わず、をこすってボーっとしている時に、秀次公は「何か一つしてくれ」とおっしゃいました。

 突然のことなので、さすがの曽呂利話が出てこず、とっさに夜に見た夢の話をし始めました。

 曽呂利は、

「さてさて、今夜見た夢の話なのですが、ある所に行った時に、金貨がたくさん落ちていました。

 は、「これはラッキー♪」と思い、満足が行くまで拾いました。

 帰ろうとした時、落とし主がやってきて、「オレの金返せ!」と追いかけてきました。

 逃げましたが、もう追いつかれそうになった時、テンパっう〇こ漏らしてしまいました。

 が覚めて、拾った金無いかと探しましたが、の事なので当然はどこにも無かったのですが、う〇こたくさんしてありました」

 と申し上げましたとさ。。。

【解説】

こんなだとは知らず、読んで後悔しました(笑)ヾ(๑╹◡╹)ノ"

「曽呂利ほどの人物だと急に話を振られても、面白い話をすることができる」
ということなのか、
「曽呂利でも急に話を振られたらとんでもない話をしてしまう」
とうことなのか、どっちなんでしょう?

どちらにしても、この時期の小話集(笑話集)はこの手の下品な話満載ですので、読まれる際はそこらへんを覚悟してお読みくださいね(笑)ヾ(๑╹◡╹)ノ"

昨日は今日の物語―近世笑話の祖 (東洋文庫 (102))

昨日は今日の物語―近世笑話の祖 (東洋文庫 (102))

  • 発売日: 1967/11/01
  • メディア: 単行本
 

三つ目コーナー

トイレに行く夢を見て、起きたら押し入れおしっこをしてたよヾ(๑╹◡╹)ノ"

うん、とりあえず、掃除しようか。。。ヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

 

 

◆インフォメーション

「を知る通信」さんに、「あなたの家の中にいるかもしれない衝撃の妖怪五選」という記事を寄稿しましたので、ぜひご覧ください!ヾ(๑╹◡╹)ノ"
はてなブックマークでのコメントもぜひ!ヾ(๑╹◡╹)ノ"

news.woshiru.com

◆北見花芽のほしい物リストです♪ ご支援よろしくお願いします♪

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain 

いただいた商品のレビューはこちら♪   

◆インフォメーション 

井原西鶴の大著、『男色大鑑』一般向け現代語訳「歌舞伎若衆編」発売中です♪

北見花芽の中の人もちょっと書いてるので興味のある方も無い方も、下のアマゾンリンクから買ってくださると狂喜乱舞します♪
※ 書店で買っても、北見花芽の中の人には直接お金が入らないので何卒。

全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉

全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉

  • 作者: 染谷智幸,畑中千晶,河合眞澄,佐藤智子,杉本紀子,濵口順一,浜田泰彦,早川由美,松村美奈,あんどうれい,大竹直子,九州男児,こふで,紗久楽さわ
  • 出版社/メーカー: 文学通信
  • 発売日: 2019/10/21
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

「武士編」好評発売中です♪
全訳 男色大鑑〈武士編〉

『男色を描く』合わせてお読みいただけるとより楽しめると思いますよ♪
※ こちらも北見花芽の中の人がちょっと書いていますので。 
男色を描く: 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)

web拍手 by FC2

◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ
にほんブログ村 


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪ バズりたいです!w