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ヘビをも倒す!三本足のカエル最強伝説!? その4 【再読】 ~『金玉ねじぶくさ』巻七の二より~

 

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『金玉ねじぶくさ』巻七の二「蛙も蛇を取る事」続きですヾ(๑╹◡╹)ノ"

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霞亭文庫書誌詳細
※この記事では霞亭文庫の画像を適宜改変して使用しています。

翻刻

あまりへびにとられせん
方なさに中間にて大ぜい評義《へうぎ》し一 疋《ひき》
智勇《ちゆう》備《そなハ》りたる蛙《かわづ》此 謀《はかりごと》を用ひあまた
のかへるの死をすくふと見へたり国《くに》は
国主《こくしゆ》のまゝ天下は天子のまゝなれども
上《かミ》道《みち》を失《うしな》ひ餓《うへ》たる民《たミ》をあハれまず
しいせたぐる事つよけれバひ馬《ば》鞭《べん》すい
をおそれずとてやせたる馬《むま》に重荷《おもに》を
おふせておへどもゆかぬごとく民《たみ》も国
の仕 置《おき》を用ひずかへつて法度《はつと》を背《そむ》

き右の馬《むま》の鞭《むち》をおそれざるやうにき
びしき成敗《せいばい》をもかへり見ずふ義《ぎ》を
おこなひ盗賊《たうぞく》をなして国天下を乱《ミだ》
せし事ども和漢《わかん》両朝《れうてう》に其ためし
おゝしかやうの事を鑑《かんが》見一人の栄花《ゑいぐわ》の
為《ため》に衆《しゆう》を害《がい》せぬやうに下《した》をあハれみ
仁政《じんせい》を施《ほどこ》したまはゞ国家《こくか》は万/\世に至《いた》
まで長久ならざらん物か

【現代語表記】

余り、蛇に取られ、詮方《せんかた》無さに、中間《なかま》にて大勢 評議《ひょうぎ》し、一疋《いっぴき》智勇《ちゆう》備《そな》わりたる蛙《かわず》、此の謀《はかりごと》を用い、数多《あまた》の蛙《かえる》の命を救うと見えたり。
国《くに》は国主《こくしゅ》のまま、天下は天子のままなれども、上《かみ》道《みち》を失い、餓《う》えたる民《たみ》を憐《あわ》れまず、強《し》い虐《せたぐ》る事強ければ、疲馬《ひば》鞭箠《べんすい》を恐れずとて、痩《や》せた馬《むま》に重荷《おもに》を負《お》うせて追えども行かぬ如く、民《たみ》も国の仕置《しおき》を用いず、却《かえ》って法度《はっと》を背《そむ》き、右の馬《むま》の鞭《むち》を恐れざる様《よう》に、厳しき成敗《せいばい》をも顧《かえり》みず、不義《ふ》を行い、盗賊《とうぞく》を成《な》して、国天下を乱《みだ》せし事ども、和漢両朝《わかんりょうちょう》に其の例《ためし》多し。
斯様《かよう》の事を鑑見《かんがみ》、一人の栄花《えいが》の為《ため》に衆《しゅう》を害《がい》せぬ様《よう》に下《した》を憐れみ、仁政《じんせい》を施《ほどこ》し給わば、国家《こくか》は万々世《ばんばんせい》に至《いた》る迄、長久《ちょうきゅう》成《な》らざらん物か。

【現代語訳】

あまりに食べられるので、どうしようもなくなり、カエル仲間が大勢集まって相談し、知恵勇気を持った一匹のカエルが、このナメクジ作戦実行し、多くのカエルの命救ったのでしょう。

国主思うまま天下天子思うままですが、上に立つ者を踏み外し、餓えた民衆をかわいそうに思わず、ひどくむごい扱いをすれば、「疲馬《ひば》鞭箠《べんすい》を恐れず」と言って、痩《や》せた馬重い荷物を乗せて追い立てても歩こうとしなくなるように、民衆からの処罰恐れず、逆にそむきます。

先ほど例に出した馬がムチを恐れないように、民衆厳しい処罰を受ける事を何とも思わず悪事働き盗賊団結成し、天下乱したことは、日本中国、どちらのにもその例が多く見られます。

このような事をよく考え上の者個人の栄華のために民衆傷つけないように、下の者大切に扱い、思いやりのある政治をすれば、国家はこれから先も永遠長く続くのでしょうが。

【挿絵】

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荒れた池で、対峙《たいじ》するカエルヘビ、それを見て驚く家の人

【解説】

というわけで、完結ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

最後はなんだか、本編関係あるような無いような政権批判だかなんだか説教臭い文章で終わります。

この作品は、学者や思想家のような人が、アルバイトで書いたのでしょうかね?

「疲馬《ひば》鞭箠《べんすい》を恐れず」は、本文中でも言及されていますが、「疲れた馬はムチで打たれることを恐れなくなり、命令に従わなくなくなる」という意味です。

ムチで打たれるのが好きだよヾ(๑╹◡╹)ノ"

それは単なる君の趣味ヾ(๑╹◡╹)ノ"

次回はこのお話の最初に出てきた謎の鳥「チン」についてでも書きましょうかねヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

 

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