延高と案内人の会話の部分ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション
【翻刻】
「サア/\、今が『対面』、後が浄瑠璃、御出《おい》で/\」
延高「あそこで言ひ申したが『対面』たァ、何《あん》の事《こん》で御座る」
案内「兄弟が工藤左衛門に会ふ事さ」
延「会う事を『対面』と言ひ申すか。
わし此中《こんぢう》目鏡《めがね》一《ふと》つ拾い申したが、うちと同士の年延《としば》いの人《ふと》さあ掛けたと見へて、うちが目にもしつくりと『対面』のうし申した」
【現代語訳】
◆芝居小屋の者「さあ、今は歌舞伎の「対面」[『寿曽我対面《ことぶきそがのたいめん》』という演目]をやっています、この後は人形浄瑠璃です、いらっしゃい、いらっしゃい」
◆鼻毛延高「あそこで「対面」と言っていますが、「対面」って何のことでございます?」
◆案内人「「対面」とは、曽我兄弟が仇《かたき》の工藤左衛門に会《あ》うことです」
◆鼻毛延高「あうことを対面と言いますか。
ワシは最近眼鏡を一つ拾ったのですが、ワシと同じくらいの年齢の人がかけていたようで、ワシの老眼の目にもピッタリ対面しました」
【解説】
江戸では「あう」ことを全て「対面」と言うと勘違いした延高は、早速「対面」という言葉を使いたくなり、眼鏡の度が「あう(合う)」ことも「対面」と言ってしまったのでしたヾ(๑╹◡╹)ノ"
三つ目コーナー
対面の三太郎のCM、結構好きだよヾ(๑╹◡╹)ノ"
「au」は、「あう」じゃなくて、「エーユー」って読むんだよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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