『金草鞋』に登場した上野東叡山寛永寺。
当時の寛永寺の境内は、現在はほぼ上野公園の敷地になっています。
私は上野公園には2009年8月と2016年8月の二回訪れています。
そこで、江戸切絵図に書かれた寛永寺の建物の中で、現在も面影をとどめているものを、写真とともに紹介したいと思います。
〔江戸切絵図〕 - 国立国会図書館デジタルコレクション
ちなみに、『金草鞋』の挿絵で描かれているのは、黒門・吉祥閣・中堂ですかね。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション
諸国道中金の草鞋. １ - 国立国会図書館デジタルコレクション
寛永寺はかなり縮小されたものの、現在も上野公園の北に存在します。
今の寛永寺の写真、こんなのしか撮ってませんでした、すいません。
（2009年）
①慈眼堂（開山堂・両大師堂）
慈眼大師とは、天海僧正のことです。
『金草鞋』で酔っ払いがケンカしていたのは、この建物の前です。
現在は再建された建物が建っています。
すいません、写真は撮ってませんでしたので、道路を挟んで向かいにある国立科学博物館のシロナガスクジラをヾ(๑╹◡╹)ﾉ"
（2009年）
②御宮（上野東照宮）
当時と同じ建物が現存します。
2009年に行った時は改修中で、一部が絵でしたｗ
2016年にリベンジを果たしましたがｗ
近くにある五重塔も当時のものです。
（2016年）
③大佛（上野大仏）
大仏は色々あって、現在は顔面だけ残っていますヾ(๑╹◡╹)ﾉ"
（2009年）
④鐘楼堂（時の鐘）
時を知らせていた鐘です。
当時のものが現存しています。
（2016年）
⑤イナリ（穴稲荷・忍岡稲荷）
現在は花園稲荷神社の一部として管理されています。
（2016年）
洞穴の中は撮影禁止なのですが、なぜか、ネット上には写真があふれています。
みなさん、マナーは守りましょう。
（2016年）
おそらく、洞穴の上にある祠に御神体が祀られているのではないかと。
（2016年）
⑥黒門
現在は黒門をイメージしたオブジェが置かれています。
（2016年）
⑦不忍辨才天
現在の建物は再建されたものです。
（2009年）
天竜橋
（2009年）
蓮池
（2009年）
境内にある大黒天堂は当時のものです。
（2009年）
2016年に行った時は、屋台が出て賑わってました。
今度行くことがあったら、蛇の絵馬があるか確認せねば！
上野と言えば西郷さん！
西郷さんの飼い犬の名前はツンだよ！
（2016年）
そして、こちらは後ろからツンのタマだよ！
（2016年）
（実際のツンはメスだったそうですが、高村光雲が西郷像を作る時にモデルにしたのがオス犬だったために、タマがついているそうです）
カエルの噴水（2016年）
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