一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六(むかしばなしばけものすごろく)』(安政五[1858]年刊)
※国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 百種怪談妖物双六
◆上り 古御所(ふるごしょ)の妖猫(ばけねこ)◆
はい、あっけなく上がってしまいましたw
この形式の双六が廃れた理由が何となくわかった気がしますw
でも、この「百種怪談妖物双六」は、現在でも多くの機関に所蔵されているので、かなり人気があったんでしょうね。
この絵は歌川国芳の芝居の一場面を描いたと思われる浮世絵を元にしていますね。
※画像は下記のリンク先でご覧ください。
www.dh-jac.net文字は、
「見立東海道五拾三次◆岡部◆猫石の由来」
「寺西閑心」「大江因幡之助」「一勇斎国芳画」
と書いてあります。
後ろの大きな猫はこっちの方が近いかな?
※画像は下記のリンク先でご覧ください。
www.mfa.org文字は、
「日本駄右エ門猫之古事」
「古猫之怪」「日本駄右エ門」「一勇斎国芳画」
と書いてあります。
真ん中の老婆の化け猫は、お歯黒をしている所でしょうね。
ここにも猫またが登場して、踊っていますw
作者の歌川芳員は猫好きで有名な歌川国芳の弟子なので、上がりに猫を登場させてのでしょうか?
というわけで、上がってしまったので、この双六に登場する妖怪、半分も紹介できませんでした!w
ほかにも紹介したい妖怪あったのに~、わ~ん(涙)
追い追いまた改めて残りの妖怪も紹介していきたいと思うので、とりあえず紹介して欲しい妖怪があったらリクエストしてくださいね♪
では、次はこの双六でもやりますか、旬ですしw(やりませんw)
【一猛斎芳虎画「相撲取組双六」】
※国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 相撲取組双六
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◆前回のくずし字クイズの答え◆
※国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 浮世絵標準画集. 第10巻 (北斎)
34ページ目です。
正解は、
「南無あみた仏」[南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)]
「俗名いわ女」[俗名・岩女(いわじょ or いわにょ or いわめ)]
でした!
「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」はご存知のように念仏です。
「俗名」は生前の名前です。
「岩女」は、まず、「岩」は「お岩」さんの本名で、愛称として頭に「お」を付けて「お岩」さんとなります。
例えば、「花」さんだったら「お花」さんと言った具合です。
「女」は、女性の名前を記す時に、名前の後ろに「女」と付ける慣例がありました。
例えば「花」さんだったら「花女」と言った具合です。
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