それでは、まず、昔の京都の地図を見て、「仕掛物は水になす桂川」の舞台がどこだったかをさぐってみます。
[京大絵図] - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では国文学研究資料館所蔵品のデジタル公開画像を適宜加工して使用しております。
ちょっと小さくて分かりにくいのですが、オリジナルの画像は大きいので興味がある方はリンク先からご覧くださいませ。
①の箇所のアップです。
左の方に桂川が流れています。
黄色い丸で囲ったのが村があった場所です。
一応、原文では「里人」とあったので、「桂の里」を第一候補としておきますが、おそらく特定の村をモデルにしたわけではないと思います。
右上の二条城の周辺に行政機関が集まっています。
東奉行所と西奉行所がありますが、管轄で分けられていたわけではなく、業務は月交代制でした。
村の辺りから奉行所までは今の人の足で一時間程で行ける距離なので、当時の村人なら余裕で移動できた距離でしょうね。
僕は桂川の右にある島原の方が気になるよヾ(๑╹◡╹)ノ"
②の箇所のアップです。
左上の四条河原に芝居小屋が集まっていました。
その左に流れるのは鴨川ですね。
奉行所から四条河原までは今の人の足で40分くらいで行ける距離です。
村人の〇〇はおそらく急いで走って行ったから、もっと早く行けたでしょうね。
右下にある鳥辺山《とりべやま》が当時の埋葬地です。
四条河原からは今の人の足でも20分くらいで行ける距離です。
おそらくドクロは鳥辺山で調達したのでしょう。
ちなみにこの時代、町中にドクロが転がっているのは日常茶飯事だったんだよヾ(๑╹◡╹)ノ"
あと、芝居でカツラを使うので、女の黒髪の入手は容易でしょうし、長持や御幣も芝居の小道具さんなら簡単に作れたでしょう。
四条河原から桂川まで長持を持っていくのがちょっと大変だったでしょうが、まあ、人数集めれば余裕でしょう。
続く
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