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[8]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、奇妙な島へ~

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御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。

【原文】

 御心の内、推し計らひてこそ候へ。
 あら労《いた》はしや、一寸法師ハ、姫君を先に立てゝぞ出《い》でにけり。
 宰相殿《さいしやうどの》ハ、
「哀れ、此の事を止《とゞ》め給ひかし」
 と思《おぼ》しけれども、継母《まゝはゝ》の事なれば、さして止め給はず。
 女房《にうバう》達も付き添ひ給ハず。
 姫君は浅ましき事に思《おぼ》し召して、
「斯《か》くて、何方《いづかた》へも行くべきならねど、難波《なひは》の浦へ行《ゆ》かばや」
 とて、鳥羽の津より、舟に乗り給ふ。
 折節、風荒くして、興《きやう》がる島へぞ着きにける。
 舟より上がり見れバ、人住むとも見えざりけり。
 斯様《かやう》に風悪《かぜわろ》く吹きて、彼の島へぞ吹き上げる。
「とやせん、かくやせん」
 と思ひ煩ひけれども、甲斐も無く、舟より上り、一寸法師ハ、此処彼処《こゝかしこ》と見巡れば、

【現代語訳】

 姫君お気持ちを考えると、同情を禁じ得ません。
 ああ、おかわいそうに、一寸法師姫君を先に行かせて、を出るのでした。
 宰相殿は、
「ああ、出て行かはるのを、止めてくれはらんか」
 とお思いになりますが、宰相の妻姫君には継母《ままはは》になるので、たいしてお止めにもなりません。
 しかも、女房達姫君には付き添いません。
 姫君は、嘆かわしくお思いになり、
「こうなっても、どこへ行く当てもあらしませんが、一寸法師の故郷難波の浦[難波の浦に住吉の浦も含まれる]にでも行きたいのう」
 と言って、鳥羽の津からお乗りになりました。
 その時、強く吹いて、奇妙な島流れ着きました。
 から上がって見てみると、住んでいるようには見えませんでした。
 戻ろうにも、まだ悪い風は、この島吹き続けています。
どないしよどないしよ
 とあれこれ考えましたが、どうしようもないので、から上がって一寸法師は、あちらこちら見て回りました。

【解説】

 ついカッとなって言ってしまったことを後悔するものの、今更、出て行く姫君止める事ができない宰相。。。
 しかも、継母冷たいし、女房達継母側の人間のようで、姫君かわいそうな境遇だったのですね。
 それを見かねて一寸法師連れ出そうとしたのかもしれません。。。
 さて、難波の浦へ行くことになった姫君一寸法師ですが、悪く、流され奇妙な島漂着してしまいます。
 住んでないみたいだし、悪い風吹き続けて戻れないし、この時代スマホもないから、電話も出来ないし、LINEとかも使えないですし、はてさてどうなるのやら。

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