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[5]累ヶ淵~『新著聞集』より~

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国書データベース

国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 

【原文】

 最前 與《あた》へし珠數《じゆず》を見セければ、
「其れなん、我、得《え》たしり珠數《じゆず》なり」
 と言へり。
 累《かさね》が法名《ほふミヤう》を理屋照貞《りをくセうてい》と改《あらた》め、菊《きく》を不生妙槃《ふセうミヤうハん》と名付けて、一夜《いちヤ》念仏《ねんぶつ》して、絹川《きぬがハ》の辺《へん》に石塔《セきたふ》を建てしと也。
 同四月十九日の早朝《そうてう》に又、菊《きく》、俄《ひハ》かに苦しむ事、前の如し。
 村人集まり問《と》へバ、物言はず。
 祐天《ゆふてん》来り給ひて、
「汝《なんぢ》ハ累にてハ無し。
 彼は決定往生《けつじヤうワうじヤう》せし事なれば、再《ふたゝ》び来る事、有《あ》らじ。
 狐狼《こらう》野干《ヤかん》の所為《しワざ》ならん」
 と責《セ》めしかば、
「我《ワれ》は左《さ》有る者にてハ無し。

【現代語訳】

 は、昨日祐天が与えた数珠を見せ、
「これが、あの世から与えられた数珠です」
 と言いました。
 祐天は、累《かさね》の戒名理屋照貞《りおくしょうてい》改め不生妙槃《ふしょうみょうはん》名付けて、一晩念仏をして、絹川の辺り石塔建てました。
 同年四月十九日早朝にまた、のように苦しみ出しました。
 村人が集まって聞いても、何も言いません。
 祐天いらっしゃって、
お前ではない。
 極楽往生したので、再びこの世来ることはない
 野干《やかん》[中国の伝説上の獣]仕業であろう」
 と責め立てると、
そのような者ではない

※『古今犬著聞集』から『新著聞集』に至る過程で、編者はわかりやすく書き直したつもりだったのでしょうが、読み間違いなどから、かえって分かりにくくなってしまっているので、『古今犬著聞集』も参照しながら訳しています。

【解説】

 つまり、夢の中のあの世菊が会った僧祐天で、夢の中のあの世祐天から数珠受け取っていたのですね。

 祐天「彼[累]は決定往生極楽往生せし事なれば」言っているので、極楽行けたみたいですね。

 さて、成仏して一件落着かと思いきや、に再び何者か取り憑《つ》きます。
 はたして、菊に取り憑いた者正体は???

 

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