うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

どろたぼう

あんまり更新の間隔が空きすぎると落ち着かないので、箸休め記事でも。

なにかネタはないかと鳥山石燕妖怪画を見ていましたら。有名な泥田坊の絵でちょっと気になる所がありましてね。

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国会図書館の画像を利用しています。
国立国会図書館デジタルコレクション - 百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2]
12ページ目です

その前に、本文、読んでおきますか?
読みやすい字だと思うので、まずは翻刻を見ずに読んでみてはいかがでしょうか?

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翻刻
泥田坊(どろたばう)
むかし北国(ほくこく)に
翁(おきな)あり子孫のために
いさゝかの田地(でんぢ)をかひ置(おき)て寒暑(かんしよ)
風雨(ふうう)をさけず時々(とき/\)の耕作をおこたらざり
しにこの翁(おきな)死(し)してよりその子酒(さけ)にふけりて
農業(のうぎやう)を事(こと)とせずはてにはこの田地(でんぢ)を他人(たにん)にうりあたへければ
夜(よ)な/\目(め)の一ツあるくろきものいでゝ田(た)かへせ/\とのゝしりけりこれを
泥田坊(どろたばう)といふとぞ

【現代語表記】
泥田坊(どろたばう)
昔、北国(ほっこく)に翁(おきな)あり。
子孫のために、些か[いささか]の田地(でんじ)を買い置(お)きて、寒暑(かんしょ)風雨(ふうう)を避けず、時々(ときどき)の耕作を怠[おこた]らざりしに、この翁(おきな)死(し)してより、その子、酒(さけ)に耽り[ふけり]て、農業(のうぎょう)を事(こと)とせず、果てにはこの田地(でんじ)を他人(たにん)に売り与えければ、夜(よ)な夜な目(め)の一つある黒き物出でて、「田(た)返せ。田返せ。」と罵り[ののしり]けり。
これを泥田坊(どろたぼう)と言うとぞ。

【ざっくり現代語訳】
泥田坊(どろたぼう)
昔、北国に一人の老人がいました。
子孫のために、少しばかりの田んぼを買い、寒い日も、暑い日も、雨の日も、風の日も毎日のように農作業をなまけませんでした。
しかし、この老人が亡くなると、その子供は酒におぼれ、農業などせず、挙げ句の果てには田んぼを人に売り払ってしまいました。
それからというもの、夜な夜な目が一つある黒い化け物が現れて、
「田んぼを返せ! 田んぼを返せ!」
と騒ぎ立てるようになりました。
この化け物を泥田坊と言うそうです。


気になるのはこの石標に書いてある文字。

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わざと読みにくいように書いてあるみたいですが、無理やり何とか読んでみます。

右大雪
足きり

でしょうか???

確かに、北国だから大雪も降るでしょうし、泥田坊も足が泥の中で切れて書かれていませんよね。

でも、そんなことわざわざ石標に書く意図がわからないし。。。
読み間違いかなあ?

※[追記]「是ヨリ右、大雪」かもしれないですね。

あと、後ろの植物も気になりますよね。

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ススキっぽいのと、枝ぶりが梅に似た木。。。
うむう、植物のことはさっぱりわかりませぬ。。。

泥田坊鳥山石燕が創作した妖怪のようなので、これらが意味することがわかれば、泥田坊の謎が解明できるかもしれないし、ただの背景で意味がなかったりするかもしれないし(笑)

ただ言えるのは、この泥田坊三本指妖怪人間ベムを数百年先取りしてますね(笑)

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以上、箸休め記事でしたっ!


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