(暴れまわる塩俵と足駄)
新日本古典籍総合データベース
※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0)
※画像は拡大できます。
【原文】
翌、八日の夜は、一家の者両人来たり、俳諧の物語などし居けるに、其の折しも、塩俵弐ツ三ツ席中を立ち廻り、はら/\塩を降らしける。
三人は目も離さで見る内に、足駄《あしだ》一足急に[飛び]来たり、襖《ふすま》を突き破り、外に[飛び]出ぬ。※[脱字]を補いました。
両人は氣を失ひし心地せしが、やがて暇《ゐとま》を乞ひ帰りけるとなり。
【現代語訳】
翌、七月八日は、平太郎の一族の者が二人来ました。
俳諧の話などをしているちょうどその時、塩俵が二つ三つ現れ、その場を暴れまわって、パラパラと塩を降らせました。
三人が目も離さずにその様子を見ていると、今度は足駄《あしだ》[高下駄《たかげた》]が一足、急に飛んできて、襖《ふすま》を突き破り、外に飛び出ました。
一族の二人は気を失いそうになりましたが、すぐに別れの挨拶をして帰ったということです。
【解説】
今回は塩俵と足駄が暴れますヾ(๑╹◡╹)ノ"
塩をパラパラと降らせる怪異を起こす妖怪には、清めの塩とか効きそうにもないですねヾ(๑╹◡╹)ノ"
北見花芽はいつも僕には塩対応で足蹴にするんだよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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