>
(腸を垂らして飛び回る女の首)
※この挿絵に腸は描かれていない。
新日本古典籍総合データベース
※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0)
※画像は拡大できます。
【原文】
廿六の夜は、床の下、地築《ぢつき》に響きして、やがて何処《ゐづく》とも無く、殊《こと》の外《ほか》大いなる女の首、飛び来たりける。
顔の色ハ青白く、首よりハ長き血腸《ちわた》を引き出し、気味の悪しき眼付きにて、少し笑ひつゝ、間の内 彼方此方《あちこち》と鳥の如く飛び廻りしが、後、平太郎が臥したる上を摩《す》り廻り、気味悪しかり故、やがて捕らゑんとすれバ、忽《たちま》ち消え失せ、又、程無く元の如く血腸引き廻りしが、後ハ平太郎も捨て置きて寝《いね》けると也。
【現代語訳】
七月二十六日の夜は、床下が地固めをしているように響き、やがてどこからともなく、思いのほか大きな女の首が飛んできました。
顔の色は青白く、首からは長い血まみれの腸《はらわた》を垂らして、気持ち悪い目付きで、少し笑いながら、部屋の中をアチコチ鳥のように飛び回りました。
それから、平太郎が寝ている上を撫《な》で回り、気味が悪かったので、平太郎はそのまま捕まえようとしましたが、すぐに消え失せました。
少しすると、また現れ、元のように腸を垂らして飛び回っていましたが、その後は、平太郎はそのまま放っておいて寝たということです。
【解説】
腸を垂らした大きな女の首を、平気で捕まえようとする平太郎ヾ(๑╹◡╹)ノ"
捕まえれなかったから、そのまま放っておいて寝る平太郎ヾ(๑╹◡╹)ノ"
もはや私には正気の沙汰とは思えませんヾ(๑╹◡╹)ノ"ヾ(๑╹◡╹)ノ"ヾ(๑╹◡╹)ノ"
【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(前回の答え合わせ)】
【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(正解は次回発表)】
◆インフォメーション
※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。
※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。
北見花芽愛用のくずし字辞典です。
◆北見花芽のほしい物リストです♪
◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪
◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
(はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)
◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪
◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪
多くの方に読んでいただきたいので、少しでも拡散してくださるとありがたいです。