『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊]
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション
花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
【原文】
①殿様、此の由を聞ゝ給ひ、「さらバ所望」と有りけれバ、正直爺、笊《ざる》より灰を取り出《い》だし、一掴《ひとつか》みばらりと撒《ま》けバ、今迄枯れ木の桜、忽《たちま》ち爛漫《らんまん》と咲き乱れけれバ、殿様御喜び浅からず、数/\ご褒美《ほうび》の上、赤地の錦の羽織衣装を下されける。
②枯れ木に花咲きたる体《てい》。
③「誠に花咲かせ爺ぢや。感心/\」
④「ほう、見事/\」
⑤「赤地の錦の羽織を下さるぞ」
⑥「有難う存じまする」
【現代語訳】
①殿様は花咲きじじのことをお聞きになり、「それならば見てみたい」とおっしゃったので、正直じじは、ザルから灰を取り出し、ひとつかみしてバラリとまきました。
すると、さっきまで枯れ木だった桜が、たちまち満開に咲き乱れたので、殿様はとてもお喜びになり、色々ご褒美をお与えになった上、赤地の錦の羽織衣装をお与えなされました。
②枯れ木に花が咲いている様子。
③殿様「本当に花咲かせじじじゃ。感心、感心」
④家来A「ほう、見事、見事」
⑤家来B「赤地の錦の羽織をお与え下さるぞ」
⑥正直じじ「ありがとうございます」
【解説】
あれ、名場面の灰をまくシーン、描かれてないですねヾ(๑╹◡╹)ノ"
描かれているのは、殿様にご褒美を与えられるシーンです。
花も咲いた後ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
おかしくなった正直じじがどうなることかと思いましたが、おそらく福犬の力によって、無事、枯れた桜の木に花が咲いて一安心です。
が、もちろん、慳貪じじが大人しくしているわけもなく。。。
ぼくの頭の中は、年中満開だよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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