うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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11-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~

 

 


『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊]
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション
花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション

【原文】

①慳貪爺《けんどんぢゞ》ハ、隣の正直爺が赤地の錦を貰ひたるを羨《うらや》ミ、「我も花咲き爺と成りて、褒美《ほうび》を貰ハん」とて、頭巾、袖無し羽織を着て、正直爺が形を写し、出《い》で行く。

②「此方《こなた》も赤地の錦を着て御座《ござ》れ。早く戻りを待ちます」

③「隣の爺めハ、兎角《とかく》色/\な物を貰ふ奴ぢや」

④慳貪爺、同じく枯れ木に登り居《ゐ》る所へ、殿様御通りにて、「噂に聞きし花咲き爺、枯れ木に花を咲かせよ」と有りければ、「心得て候」と、灰一ト掴《つか》ミ撒くと等しく、枯れ木に花ハ咲かずして、殿様始め御供の人/゛\目に灰入りて、大きに騒動する。

⑤「是《これ》は無礼千万《ぶれいせんばん》」

⑥「目の中へ灰が入つた。あゝ痛い/\」

【現代語訳】

①慳貪《けんどん》じじは、隣の正直じじが、殿様から赤地の錦の羽織を貰ったのを、うらやましく思い、「ワシ花咲きじじになって、ご褒美を貰おう」と、頭巾をかぶり、袖無し羽織を着て、正直じじと同じような格好になって、を出て行きました。

②慳貪ばばお前さん赤地の錦の羽織着て下され。早く戻ってくるのを待ちます」

③慳貪じじ隣のジジイは、とにかく色々なものを貰う奴だ」

④慳貪じじが、同じように枯れ木に登っていると、殿様お通りになり、「お前に聞いた花咲きじじだな。枯れ木咲かせよ」とおっしゃいました。
 慳貪じじは、「承知いたしました」と言って、ひとつかみしてまくと同時に、枯れ木は咲かず、殿様を始めとしてお供の人々が入って、大騒ぎになりました。

⑤殿様「この無礼者めが!」

⑥家来目の中が入った! 痛い、痛い!」

【解説】

「噂に聞いた花咲きじじ」殿様は言っているので、正直じじの時とは違う殿様のようですね。
参勤交代とかで大名よく通る地域だったのかしらん?

さて、慳貪じじがやらかした相手は、今度は正直じじではなく殿様です。
ただでは済まないと思われますが、はてさて。

 

灰《はい》入《はい》った」ってダジャレかな?ヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

 

 

 

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