妖怪雪濃段 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
【原文】
坂田金平、武者修行ゟ帰り、益/\忠節を励ミけり。
鬼ハ外、福ハ内。
めでたし/\、万《ばん》/\歳《ぜい》。
【現代語訳】
坂田金平は武者修行から帰り、ますます主君[源頼義]への忠義を尽くしたのでした。
鬼は外、福は内。
めでたし、めでたし、バンザイ、バンザイ。
【解説】
金平が、「世の為、人の為に尽くす」のではなく、「主君に忠義を尽くす」というのに、違和感を感じる方もおられるかもしれませんが、この当時の武士道というものは、「主君に忠義を尽くす」「主君のためなら命も捨てる」というのが原則でした。
というわけで、節分の豆を撒いて、鬼は外、福は内で、めでたし、バンザイという、この時期の絵本定番の、新年らしいおめでたい場面で終わりです。
僕は豆の代わりに蚊の目玉を撒くよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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