もっとゆっくり充電するつもりだったのですが、更新の間隔が開きすぎるとやっぱり落ち着かないので、お茶濁し程度の更新を(笑)
今日は猫の日ということなので、『蕪村妖怪絵巻』から猫又を♪
ここに載せても大丈夫な画像がなかったので、私のイラストで我慢してください(笑)
※オリジナルは下記のリンク先でご覧になれます。
ARC古典籍ポータルデータベース 1280画面
【原文】
榊原殿ゝ古座敷に、夜な/\猫又あまた出て踊りけるが、後/\は人を悩ましけるにつき、榊原殿の家臣・稲葉六良大夫、鉄砲にて向ひけるに、彼の猫又ちつとも驚かず、胴腹を叩いて「此処を打て」と云ひければ、稲葉、心憎ゝ思い、五十目玉を中だめに打ちけるに、猫又の腹より玉返りして、中/\打つ事、能《あた》はざりけるとぞ。
◆
「俺が腹の皮を試して見おれ、にやん/\」
◆
稲葉六郎大夫
【ざっくり現代語訳】
榊原家の使っていない古い座敷に、毎晩のように猫又がたくさんやって来くるようになりました。
始めのうちはただ踊ってるだけだったのですが、そのうち調子乗って人にイタズラをするようになりました。
そこで「何とかせねば」と、榊原家の家臣・稲葉六郎大夫が鉄砲を持って、猫又に向かって行ったのですが、猫又は少しも驚かず、腹を叩いて「ここを撃ってみやがれ」と言うのです。
稲葉は憎らしく思い、鉄砲に五十目玉を込め、怒りに任せて撃ったところ、猫又の腹に当たっても玉が跳ね返って、全く撃ち抜くことができなかったということです。
[猫又のセリフ]
「俺の腹の皮で試し撃ちをしてみやがれ、にゃんにゃん♪」
【解説】
「榊原殿」は、越後国高田藩主の榊原氏でしょうか?
三味線に使われるぐらいだから、猫の腹は丈夫だったのでしょう(笑)
この頃から猫の鳴き声は「にゃんにゃん」と表記されているのですね♪
猫又の定番として、ちゃんと頭に手ぬぐいを載せているのですが、この絵には大きな問題が!
猫又なのに、しっぽが二つに分かれていないという(笑)
それにしても、ヘッダ画像にも使っている夜泣き婆といい、蕪村は本当に味のある絵を描かれますよね♪
kihiminhamame.hatenablog.com
うわあ、なんて薄っぺらい解説!
「お茶濁し更新」というのに、嘘偽りなしだね!
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