『金草鞋』巻3「黒谷光明寺」の続きだよ!
今回は左のページだよ!
『方言修行 金草鞋(むだしゅぎょう かねのわらじ)』三編(文化10[1813]年、喜多川月麿画)
※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。
金草鞋. 3編 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※画像はクリックすると拡大します。
【原文】
「もし、お袋様、今日の仏様ハ何方《どなた》様で御座りますぞいな」
「今日のハ儂《わし》の連れ合い、旦那殿ゝ。
昔ハ、宮川町の陰間《かげま》であったと言ふ事じや。
そのせいかして、とかく尻癖《しりくせ》が悪うて、この世に長う尻《しり》が座らず、尻《しり》の仕舞いハ若尻《わかじり》[若死に]して、けつ定往生[決定往生(けつじやうおうじやう)]を遂げられたが、尻《しり》[死に]なされた後までも、借銭の尻《しり》[後始末、催促の意か]が来るやら、家主殿からは店尻《たなちり》[店賃(たなちん]の尻《しり》が来る。
終《つい》に尻障《しりしやう》[支障?][利生?]を仕舞ふたが、愛しや苦労を尻《しり》[知り]死にゝせられた故《ゆえ》、草葉の陰まで[陰間で]尻《しり》が据《す》ハらず、迷ふて居られようと、けつ縁[結縁(けつゑん)]の為《ため》、尻《しり》から仏に成りようにと、この様《やう》に寺参りを尻《しり》おる[しおる]ので御座るわいの」
【さっくり現代語訳】
嫁
「もしもし、おふくろ様、今日はどなた様のお参りに行くのですか?」
姑
「今日は私の旦那殿のお参りに行くのじゃ。
旦那殿は昔は宮川町で陰間[売色専門の役者]をしていたそうじゃ。
尻を使う商売をしていたせいか、とにかく下半身がだらしなく、この世にも長く居座らず、とうとう若死にしてしもうて、あの世に行ってしまわれた。
じゃが、死んだ後まで、借金の催促やら、家主から家賃の催促が来てのう。
なんとか後始末は終えたが、愛しい旦那殿は死になさってからも苦労されて、あの世で落ち着かないで迷っておられると思い、なんとか成仏されるようお願いするため、寺参りをするのでございますわ」
【解説】
ふふふ、男色が終わったと思ったらまた男色です(笑)
前回はアメ尽くしでしたが、今回は男色なのでシリ尽くしです。
シリどころかケツも混じってます(笑)
今回も【さっくり現代語訳】だけではシリ尽くしがわからないので、【原文】もご覧になることをオススメします。
嫁と姑の会話です。
男色を生業とする者でも、色を売るのに耐えれない年齢になったら陰間を辞めて、ちゃんと女房を持って子供も作ったようですね。
というか、このページ「黒谷光明寺」のはずなのに、「黒谷光明寺」が全然描かれてませんね(笑)
さて、次回からリクエストにお応えして行こうと思ってるのですが、実はまだ何をやるか全然決まっていません!
三つ目コーナー
手と手のシワを合わせて幸せ~♪
尻と尻のシワを合わせてお知り合い~♪
シワ関係ないやん。
「尻と尻を合わせてお知り合い」でいいやん。
え?
お尻愛?
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