玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。
【予習の答え】
やしなひはゝの方よりハたへす音つれまことの親よりも
いとおしくあたりけり
【原文】
はや夜も更けぬらん。入らせ給へ」
との給へバ[宣へば]、泣く/\帰りて、月冴へ諸共《もろとも》、姫君に添ひ伏しすれども、思ふ心の元、言ひ顕《あらハ》さねバにや、微睡《まどろ》まず。
斯《か》くて月も立ち行く程に、八月ハ初雁《はつかり》が音の告げ渡る聲も身に染む心地して、哀れを問ふと覚えたり。
養ひ母[女主人]の方よりハ、絶へず音連れ[訪れ]、真《まこと》の親よりも愛《いと》おしく当たりけり。
常の衣装の外《ほか》にも、鮮やかに目安く仕立て遣《おこ》せり。
文《ふみ》にも、
「などや時/\は出でも慰め給ひぬ。
我ハかく、夜の寝覚めにも生まれぬ親なれバ、身や疎《うと》く[?]のミ持て成し給ふ」
と恨みけれバ、
「我も覚束《おぼつか》な
【モックンフックン現代語ヤックン】
もう夜も更けますわよ、中にお入りなさって」
と姫君はおっしゃったので、玉水は泣く泣く帰って、月冴えと一緒に姫君に添い寝したのでした。
心に思うこと[姫君への恋心]をハッキリ言えなかったからでしょうか、玉水は眠ることができませんでした。
こうして月日は過ぎ、八月になり、今年最初の雁《かり》の鳴き声が聞こえる季節になりました。
雁の鳴き声が「玉水、悲しいの?」と聞いているような気がして、身に染みます。
養母[女主人]の方からは、絶えず便りが来て、実の親よりも玉水を愛しているようです。
普段着だけでなく、鮮やかにいい感じに仕立てた着物も送ってきます。
養母からの手紙には、
「どうしてたまには気分転換がてらにでも、こっちに帰ってらっしゃらないのですか?
私は、寝ぼけても、あなた様の生みの親ではないので、うざったくお思いになっておられるのでしょう」
と恨み言が書かれています。
「私も母上にお会いしたいのですが、
【解説】
本文中ではサラリと書かれていましたが、養母は玉水を大切に育てたのでしょうね。
キツネとも知らずに!
挿絵は紅葉ですかね。おそらくこの後の展開に関わってくると思われます。
次回の予習
何やらイベントがあるようですね。
三つ目コーナー
北見花芽も僕の事を実の親より可愛がってよ!
待て、そもそも、お前と言うキャラクターを生み出したのは私だ!
バレンタインチョコのお礼♪
ほしい物リストから、バレンタインチョコ贈って下さった方、ありがとうございます♪
一個も贈っていただけないと思っていたので、嬉しいです♪
レビューはまた改めて書きますね♪
取り急ぎお礼まで♪
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