久々の更新になりました!
また、とある原稿の締め切りに追われて、なかなかこちらに手を付けれていないだけです!
ちょっと、亀更新になるかもしれませんが、私は元気ですので、ご安心くださいませ!
玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。
【予習の答え】
扨かの兄おとゝハ山へ入て
紅葉を尋けり
【原文】
からん。
移れバ変ハる習ひ成れば、必ず思ひ捨てられん」
と戯れ給へバ、忝《かたじけな》く、「嬉し、いミじ」と思いて、
「あな、傍《かたハ》ら痛や。
世に有るまじき人と言ふ共、御側を立ち離れて、異《こと》人に添ふべき心地はし侍らんものを」
と申せバ、
「知れ難き事」
と打ち笑ミ給へるを見奉れバ、身に染む心地して、いと味気《あじき》なし。
扨、かの兄弟《あにおとゝ》は山へ入りて、紅葉を尋ねけり。
中にも差し次《つぎ》の弟、五寸バかりなる枝に、色ハ五色にて、葉毎《はごと》に法花経《ほけきやう》の文字を摺《す》りたり。
鮮やかに磨き付けたる如《ごと》く成るを、明日の午《むま》の時に、玉水出でゝ見れば、
「枝差しのかゝる物
【ぽっくり現代語訳】
姫君は、
「そうであったなら、何と憎たらしいことでしょう!
人の心というものは変わってしまうものなので、私はきっとあなたに捨てられてしまうのですわね」
と、負けじとふざけておっしゃいました。
玉水は、冗談とはいえ姫君がそうおっしゃってくださるのがありがたく、「めちゃくちゃ嬉しい」と思い、
「ああ、何をおっしゃいますか!
この世の者とも思えない素敵な方が現れたとしても、姫君のお側を離れて他の方と添い遂げることなど、夢にも思っていませぬ!」
と申し上げると、姫君は、
「さあ、どうだか」
とおっしゃって微笑んだのでした。
そのお姿を見て玉水は、なんだか切なくて、やるせない気持ちになったのでした。
さて、玉水の兄弟ギツネは、山に入って紅葉を探しました。
中でも、玉水のすぐ下の弟ギツネは、十五センチくらいの枝に、葉の色は五色で、葉の一枚一枚に法華経の文字が摺られたような模様があり、鮮やかに磨いたように光る素晴らしい紅葉を見つけました。
次の日のお昼ごろ、玉水が庭に出てみると、この紅葉が差してありました。
「このような枝振りの物が、
【解説】
「男が出来たのなら、玉水は私を捨てて行っちゃうのね!」と姫君が冗談を言うのですが、玉水は思わずマジレスしてしまいます。
確かに、ここだけ読むとちょっと百合な会話ですね。が、しかし、玉水はオスのキツネが化けた女性なのです。
さて、玉水の兄弟は美しい紅葉を探し出しますが、どうも「紅葉合わせ」は、検索して出てくるような、エッチなイベントではないようです。
挿絵は紅葉合わせの準備をしている所ですかね。今回より次回に関係する絵のようです。
次回の予習
紅葉の葉に付ける歌のようです。
三つ目コーナー
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また、ウソばっかり、、、ホンマや!!!
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