うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

江戸文学の楽しさを皆さんにお伝えできれば♪

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

五日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』)

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。

 

 

f:id:KihiminHamame:20211021160302j:plainf:id:KihiminHamame:20211021160256j:plain

f:id:KihiminHamame:20211021160308j:plainf:id:KihiminHamame:20211021160259j:plain

f:id:KihiminHamame:20211021160444j:plain
(大指のような足とカニのような目を持った石)

新日本古典籍総合データベース
※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0)
※画像は拡大できます。

【原文】

明くる五日の夜ハ、権八も来たり、咄《はな》しつ「中/\刃物術《はものわざ》には及ばざりし化け物、誠に怪敷次㐧《あやしきしだい》」など申しける處に、やがて米三斗ばかりなる石壱つ走り来たりける。
是を見るに、大指の如き足有りて這《は》ひ、蟹《かに》の如く成る眼《め》有りて睨《にら》み、権八が方に向かひて走り来たる。
権八ハ慌《あは》たゞ敷《しく》刀取りて切らんとせしが、平太郎が押し留めし故、すべき様《やう》無くて帰りける。
扨《さて》、夜明けて後、臺所に有りしを見れバ、近所に有りける車留めの石成りしが、「嘸《さぞ》な、化け物ゝ取り来てかくは仕立てたる成るべし」と申しける。

【現代語訳】

 翌、七月五日の夜は、権八も来て、「なかなか立ち向かったとしても敵《かな》わないような化け物で、本当に不気味だ」などと話していると、そのうち米三斗[約54リットル]ぐらいのが走ってきました。
 これを見ると、大きな指のような足があって這《は》いカニのような目があって睨《にら》み権八の方に向かって走ってきました。
 権八は慌ててを取って斬ろうとしましたが、平太郎押し留めたので、何もできないまま帰りました。
 さて、夜が明け台所にあったを見ると、怪異の正体近所にある車止めの石でした。
「きっと、化け物車止めの石を取ってきて、妖力不気味な物仕立て上げたんだろうな」と平太郎は言いました。

【解説】

 五日目は、化け物近所の車止めの石を、指のような足カニのような目を持つ、不気味な物仕立て上げました。
 うん、これはキモいし怖いですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 刀では相手にならないと話している矢先に、斬ろうとする権八(笑)
 止めた平八郎冷静ですね。
 だって、相手だから、斬った折れてしまったことでしょう。

 タコのようなだよヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(前回の答え合わせ)】

f:id:KihiminHamame:20211020145126j:plain
f:id:KihiminHamame:20211021161008j:plain

【三つ目からの挑戦状~くずし字クイズ(正解は次回発表)】

f:id:KihiminHamame:20211021161042j:plain   f:id:KihiminHamame:20211021161045j:plain

 

◆インフォメーション

※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。
※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。

北見花芽愛用のくずし字辞典です。

 

◆北見花芽のほしい物リストです♪ 

f:id:KihiminHamame:20171119223122j:plain 

いただいた商品のレビューはこちら♪   

◆北見花芽 こと きひみハマめ のホームページ♪

f:id:KihiminHamame:20171108164138j:plain

◆拍手で応援していただけたら嬉しいです♪
はてなIDをお持ちでない方でも押せますし、コメントもできます)

web拍手 by FC2

◆ランキング参加してます♪ ポチしてね♪

にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ
にほんブログ村 


江戸時代ランキング

◆よろしければ はてなブックマーク もお願いします♪ バズりたいです!w