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[3]江戸の妖怪絵本『妖怪雪濃段』~三つ眼登場~

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妖怪雪濃段 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。

【原文】

 見越大坊主、すご/\帰らんとする折節、宿の亭主三つ眼《まなこ》帰り、宿を貸しける故、喜ぶ。

「恐らく、我に怖《お》じる物ハ無い。
 しかし、坂田金平《さかたのきんぴら》にハ、愚僧《ぐそう》も草臥《くたび》れ申した」

「この上ハ、互いに心を合はせ、坂田が魂を奪ひ申さん。
 あれ/\、東に当たって、赤く鋭《するど》なる雲気《うんき》立ちしハ、武勇優れし者、此の山へ徘徊《はいくわい》すると覚へたり」

「いざ、貴僧の化け様《やう》の秘密、承ハらん」

 女房、雪女。

【現代語訳】

 雪女宿泊断られ、すごすごと帰ろうとした、ちょうどその時、家の亭主三つ眼《まなこ》帰って来て、宿貸してくれたので、見越大坊主喜びました。

見越大坊主
「おそらく、ワシには怖い物などない。
 だが、坂田金平《さかたのきんぴら》だけには、ワシヨレヨレにされてしもうた」

三つ眼
「こうなったからには、お互い合わせて、坂田金平奪おうではないか。
 おやおや、東の方赤く鋭い雲気《うんき》立ち上っているのは、武術に優れ勇気がある者坂田金平が、この山うろちょろしているからだと思われる。
 さあ、見越大坊主殿人を驚かす奥義《おうぎ》を、披露していただこう」

 三つ眼の女房、雪女。

【解説】

 坂田金平《さかたのきんぴら》は、金太郎こと坂田金時《さかたのきんとき》の息子で、この時代メジャーなキャラクターでした。
 父の金時とともに、化け物の天敵とされていました。
 ちなみに、きんぴらごぼうというは、この坂田金平から付けられました。
 見越大坊主三つ眼共闘して、金平やっつける事になったようですが、はたして
 どうやら、この信濃の山金平来ているようですし。

 

  やった!!!ヾ(๑╹◡╹)ノ"

 ついに三つ目の妖怪が出てきた!!!!ヾ(๑╹◡╹)ノ"

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