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[5]江戸の妖怪絵本『妖怪雪濃段』~坂田金平が強すぎるのか、山賊が弱すぎるのか~

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妖怪雪濃段 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。

【原文】

 扨《さて》も、山賊は金平を剥がんと大勢掛ゝりしが、坂田が武勇に恐れ、様/゛\馳走《ちそう》して、国境《くにざかい》まで送る。

「弱い奴らだ」

「アゝ息が弾む。
 ちと肩を替えよふ」

「静かに/\、よい/\、わい/\」

「アゝ肩が滅入る様《やう》だ」

 富川房信筆

【現代語訳】

 さて、山賊坂田金平身ぐるみ剥ごうと、大勢飛び掛かりましたが、金平武術の強さに恐れおののいて、さまざまな お・も・て・な・し をして、国境まで送り届けました。

坂田金平
弱いやつらだ」

山賊AB
「ああ、切れる、重いからちょっと担ぐ肩替えよう」

山賊C
静かに静かに、よいよい、わいわい」

山賊D
「ああ、めり込むぐらい重い

【解説】

 山賊坂田金平にあっさりやられてしまったようです。
 金平山賊用意させ、輿《こし》担がせご満悦様子です。
 人間では金平相手にならず、もし勝てるとしたら化け物ぐらいでしょうかヾ(๑╹◡╹)ノ"

   お酒より蚊の目玉のスープいいなヾ(๑╹◡╹)ノ"

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