スマニュー砲???
なにそれ?おいしいの?
玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。
【予習の答え】
おりふし此花そのにきつねひとつ
侍りしか姫君を見奉りあな美しの御姿や
【原文】
[父母、並べ]てならず思《おぼ》し傅《かしづ》きて、犹《なほ》ざりバかりハ労《いたハ》しく覚し召し、「御宮仕へにや出し立てん」と思《おぼ》す。
御心様《おこころざま》、優《ゆふ》に優しく御座《おハ》しませバ、前栽《せんざい》の花ども吹き乱れ、四方の山邊の霞み渡り、いと面白きを、ある夕暮れに御乳母《おんめのと》子の月冴《さ》へと申す女房たゞ獨り御供にて花園へ立ち出で給ひつつ、花に戯《たハむ》れ、何心無く遊び給へり。
此の辺りにハ狐と申す物多く住ミける所なり。
折節、此の花園に狐一つ侍《はべ》りしが、姫君を見奉《たてまつ》り、
「あな美しの御姿や。せめて時々もかゝる御在様《おんありさま》を他所《よそ》にても見奉らバや」
と思ひて、木陰ニ立ち隠れて、静心《しづごゝろ》無く思い奉りける社《こそ》、浅ましけれ。
【さっくり現代語訳】
両親は、姫君をタダ者ではないとお思いになって大切になさいました。
そして、
「このままここに置いておくのはもったいない。宮仕え[天皇などの高貴な方に仕えること]にでも出そう」
と計画なさるのでした。
姫君はとても優美な心をお持ちになっておられました。
庭の花が咲き乱れ、四方を囲む山の辺りに霞《かすみ》が立ち込めるのを、たいそう風流だとお感じになったので、ある日の夕暮れ、乳母《うば》の子供の月冴《さ》えという女房[侍女]を一人だけお供に召し連れ、花園へお出かけになりました。
そして、花を愛でて無邪気にお遊びになったのでした。
この辺りはキツネというケダモノが多く住んでいる所でした。
ちょうどその時、この花園にキツネが一匹いたのですが、たまたま姫君のお姿を見てしまい、
「ああ、なんて美しい姫君でしょう。せめて、時々でもいいから、このお姿をほかの場所でもまた拝見したいものだ」
と、木陰《こかげ》に隠れて、ドキドキしながら思いを募らせたのは、のび太ケダモノのくせに生意気だぞ! ほんと、みっともないというか、あきれたことでございます。
【解説】
「折節、この花園に」からがセンター試験で出題された箇所です。
キツネさえも一目惚れしてしまうほど美しい姫君♪
主人公のキツネが登場して、物語がいよいよ展開し始めるようですね。
挿絵は花園でたわむれる姫君と月冴えを見ているキツネですね。
大きく描かれている左側の女性が姫君で、右が月冴えかな?
というか、この挿絵、あんまり上手じゃないですよね!
何か、花園じゃなくて木に花が咲いてるし!
正直、字もあんまり上手くない気がします。
ひょっとしたらお子様が写した本かもしれないですね。
次回の予習
キツネの嘆きです。
三つ目コーナー
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