うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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三つ目を討つ相談からのイノシシ乱入 ~『妖相生の盃[化物三ツ目大ほうい]』その3~

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化物三ツ目大ほうい 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
妖相生の盃 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
富川吟雪画『妖相生盃(ばけものあいおいのさかずき)』安永3[1774]年刊
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
国会図書館には、同じ内容の本が二冊保存されているので、どちらか状態が良いページを選んで使用することにします。
※リンク先の 書誌情報→簡易レコード表示にする で、あらすじなどの解題が読めますが、ネタバレになるので、読むのは最後になさった方がよいでしょう。
※画像は拡大できます。

翻刻【現代語表記】【さっくり現代語訳】

 めしひつふる蔵ハ◆三つめかむ◆すめおろくをもら◆ハんと◆ゆひのうをつかわ◆セしにしゆのう◆セす◆かへ◆セし◆ゆへ三つめを◆うつたて[うちすて?]◆んとくわ◆たて◆る
 飯櫃古蔵(めしびつふるぞう)は三つ目が娘お六を貰わんと結納を遣わせしに、受納せず返せし故、三つ目を討っ立て[討ち捨て?]んと企てる。
 飯櫃古蔵(めしびつふるぞう)は、三つ目大坊主の娘のお六にしようと、結納を贈ったのですが、三つ目は受け取らずに返してきたので、怒った飯櫃三つ目を討とうと計画するのでした。

 めしひつさうたんなか◆はへいのしゝかけきた◆りふるわんひらさら◆ゑんりよ◆なくふミ◆とはしかけり◆ゆく
 飯櫃相談半ばへ猪駆け来たり、古椀・平皿遠慮なく踏み飛ばし駆けり行く。
 飯櫃手下たち三つ目を討つ相談をしていると、突然イノシシが走って来て、手下古いお椀平皿化け物たちを踏みつけて行きました。

 やれとん◆たこと◆だ◆つか◆まへ◆てしる◆に◆しろ
 「やれ、とんだことだ。捕まえて汁にしろ」
 湯桶「うわあ、なんてこったい! 捕まえてイノシシ汁にしてしまえ!」

 やれかなハぬけが◆をするなふミかゝれ◆てハはやいきても◆なかもちハセぬ
 「やれ、叶わぬ怪我をするな。踏み掛かれては、早や生きても長持ちはせぬ」
 すり鉢「待て、イノシシに勝負を挑んでも敵いっこないんだから、無駄に怪我をするだけだぞ!
 踏みつぶされたら、たとえ、は助かったとしても、後遺症でこの先、長くは生きられないぞ!」

 ぬしや◆のふろへとうじにいかう
 「塗師屋(ぬしや)の風呂へ湯治に行こう」
 平皿塗師屋(ぬしや)風呂湯治に行こう漆器職人に修理してもらおう]

【解説】

要は政略結婚を申し込んだのに断られたので、飯櫃三つ目を討とうとするわけです。

挿絵の右ページ右上シャモジを持っているのが飯櫃古蔵で、手下は全て食器です。

右ページ下中央湯桶スリコギを持っていますね。

飯櫃「おひつ」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
炊いたご飯を入れておく、木の桶のような器です。

悪い相談をしていてバチでも当たったのか、イノシシ乱入してくるわけですが、それにしても巨大なイノシシだこと。

三つ目コーナー

僕も結納を先に送り付けちゃおうかなヾ(๑╹◡╹)ノ"

結納の品は何にするの?

蚊の目玉とかヾ(๑╹◡╹)ノ"

いかにも妖怪っぽくて、ある意味安心した。

 

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