※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
近世奇跡考 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
【原文】
〇芭蕉が『奥の細道』に下野《しもつけ》の那須野《なすの》ニて、
「小さき者二人、馬の路を慕ひて走る。
一人ハ小姫《こひめ》にて、名を『かさね』と言ふ。
聞き慣れぬ名の優しかりければ」
と書きて、曽良《そら》が句に、
「かさねとハ 八重撫子《やえなでしこ》の 名なるべし」
と有り。
是も累《るい》と言ふ名を訓《くん》にて呼びしならめ。
「かさね」と言ふを、「聞き慣れぬ名の優し」と思へるハ、元禄の頃ハ、羽生村の累《かさね》が事、然迄《さまで》世に聞こへざりしにや。
【現代語訳】
〇松尾芭蕉の『奥の細道』[元禄十五年(一七〇二)年刊]、下野国《しもつけのくに》那須野《なすの》[栃木県]の箇所で、
「幼い者が二人、馬の後を追って走ります。
一人は女の子で、名前を『かさね』と言います。
聞き慣れない名前で、優しい響きだったので、」
と書かれ、河合曽良《かわいそら》の句で、
「かさねとは、八重撫子《やえなでしこ》[花の名][「かさね」と「重」をかけた]のように可愛らしい名前ですなあ」
とあります。
これも「累《るい》」という名を訓読みにして呼んだのでしょう。
「かさね」を「聞き慣れない名前で、優しい響き」と思ったのは、元禄の頃は、まだ羽生村の累《かさね》のことが、それほど世には広まっていなかったということでしょうか。
【解説】
元禄三[一六九〇]年刊『死霊解脱物語聞書』で累のお話は広まったはずなのですが、芭蕉と曽良は知らなかったようですね。
恐ろしいイメージを持ってしまった「かさね」と言う名が、『奥の細道』では真逆の可愛い名前と思われているのが面白いです。
もうちょい続きますです。
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