以前の記事で水死体を意味する「土左衛門」という言葉が出てきましたが、
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累ヶ淵の項で取り上げた、山東京伝作『近世奇跡考』[文化元(一八〇四)年初版]巻1-14に、
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「土左衛門」の語源についての考察があったので、小ネタとしてヾ(๑╹◡╹)ノ"
近世奇跡考 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
【原文】
十四 成瀬川土左衛門《なるせがハどざゑもん》
享保九年午六月、深川八幡社地《ふかがわはちまんしヤち》の相撲《すまひ》の番附《ばんづけ》を見しに、成瀬川土左衛門《なるせがはどざゑもん》 奥州産、前頭《まへがしら》の始めに有り。
案ずるに、江戸の方言《ほうげん》に溺死《できし》の者を土左衛門と云ふハ、成瀬川、肥大《ひだい》の者 故《ゆゑ》に、水死《すいし》して渾身《こんしん》▢《ふく》[暴+皮]れ太りたるを、「土左衛門の如《ごと》し」と戯《たわぶ》れ云ひしが、終《つひ》に方言《ほうげん》となりしと云ふ。
八百屋お七の狂言に、土左衛門傳吉と云ふ有るも、成瀬川が名を借り用ひたる物とぞ。
以上、友人照義の説也。
【現代語訳】
十四 成瀬川土左衛門《なるせがわどざえもん》
享保九[一七二四]年 午《うま》 六月、深川八幡宮[富岡八幡宮]の社地で行われた相撲の番付を見ると、奥州《おうしゅう》[東北]出身の成瀬川土左衛門が、前頭筆頭に記載されています。
江戸の方言で水死体のことを土左衛門と言うのは、成瀬川が太って大きい者だったので、水死して全身が膨れ上がって太ったようになっているのを、「土左衛門みたいだなあ」と冗談で言っていたのが、とうとう方言として定着してしまったと考えられます。
八百屋お七の芝居に、土左衛門伝吉という者が出てきますが、これも成瀬川土左衛門からその名を取ったのでしょう。
以上、友人の照義[玳瑁楼照義《たいまいろうてるよし》(狂歌師)のことか]の説です。
【解説】
水死体みたいに太った力士の成瀬川土左衛門が、水死体を意味する「土左衛門」の語源だと、作者の山東京伝の友人の照義の説として紹介されています。
現在でも、この説が定説となっています。
成瀬川土左衛門の肖像画とかが残されていないのが残念ですね。
で、こちらが、文中に出てきた番付なのですが、成瀬川土左衛門の名はどこに書かれているか分かりますか?
国書データベース
※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA)
正解は三つ目コーナーとかのあと!
僕の力士姿を見て
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