はい、『金草鞋』、再開ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
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※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション
諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション
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※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。
【原文】
神田の明神の裏門より出て、左の方《かた》、妻恋坂《つまごひざか》を上りて、真っ直ぐに、湯島の天神へ参詣する。
此の所も、市中一面に見下ろし、隅田川《すミだがは》を向かふに眺めて、風景また言わん方《かた》無し。
狂「賽銭《さいセん》を 上げねば 時平《じへい》奴《やつ》だァと 天神《てんじん》様が 腹サ立つべい」
「今朝から、はあ、膝株《ひざかぶ》のしヤくり/\する程歩いたんべいが、この本の内じヤ、まだ作者めが何《あに》も食わせ無いから、粮米櫃《らうまいびつ》のう、我意《がい》に火袋《ひんぶくろ》の様《やう》になつた」
【現代語訳】
一行は、神田明神の裏門から出て、左の方の妻恋坂《つまこいざか》を上って真っ直ぐに進み、湯島天神へ参詣しました。
この場所も、江戸中を一面に見下ろすことが出来、隅田川《すみだがわ》を前方に眺めて、その風景の素晴らしさは言葉で表せないほどです。
狂歌
「お賽銭をあげなければ、『時平《じへい》奴《やつ》だ』と、天神様[菅原道真]が腹を立てるべ」
[「時平《じへい》奴《やつ》だ」は、「酷《ひど》い奴だ」「酷《ひで》え奴だ」と掛けている。藤原時平《ふじわらのときひら》は菅原道真《すがわらのみちざね》を大宰府へ追いやった人物]
鼻毛延高
「今朝から、はあ、膝がガクガクするほど歩いたが、この作中では、まだ作者の奴が何も食わせてくれないんで、お腹が提灯を畳んだようにひどくペシャンコになった」
【解説】
神田明神から湯島天神へのルートは御覧の通りです。
曲がったりしますが、道なりに真っ直ぐと言う事でしょう。
〔江戸切絵図〕 - 国立国会図書館デジタルコレクション
話が始まってから、何も食べさせてくれない作者に文句を言う登場人物(笑)
たぶん10キロ以上は歩いていることでしょうからねえヾ(๑╹◡╹)ノ"
僕に蚊の目玉を食べさせてよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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