今回から、富川房信作『妖怪雪濃段《ばけものゆきのだん》』(宝暦十三[1763]年刊)を読んで行きたいと思います。
この作品、判読困難箇所が何箇所かあるのですが、意地でもその部分を空欄にはしたくなかったので、これまでの経験と勘を駆使して、無理やりにでも解読していますので、そこんとこヨロシクです(笑)
妖怪雪濃段 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。
【原文】
新板 未 妖怪雪濃段《ばけものゆきのだん》 上
此処《こゝ》に越後の国の山奥に、年を経《へ》し貉《むじな》、見越大坊主《みこしおほばうず》と化けて、久しく時めきしかバ、少し高慢《かうまん》にて、化け物修行に立ち出でける。
「味噌ではないが、化け物ゝ貫道《くわんどう》ハ、愚僧《ぐそう》でおじやらふ」
【現代語訳】
ここ越後の国の山奥で、年を取ったムジナが、見越大坊主《みこしおおぼうず》に化けて、長い間もてはやされていましたが、ちょっと思い上がって、越後だけでなく、全国でも通用するはずと、化け物修行に出発しました。
見越大坊主
「自慢するわけではないが、誰よりも化け物の道を貫《つらぬ》いているのは、ワシでござろう」
【解説】
表紙の「未」は「未年《ひつじどし》」を表しています。
表紙と1ページ目には、出版者の鶴屋のロゴマークが見られます。
詳しくは調べてないのですが、この作品はどうやら、歌舞伎の『北条時頼記 雪の段(女鉢の木)』のパロディーのようです。
さて、この作品で登場したのは、越後の国の大入道ではなく、ムジナが化けた越後の国の見越大坊主ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
どちらにしても、越後の国の妖怪は定番のようで。
三つ目が出て来るのは、きっとこの先だな、ドキドキヾ(๑╹◡╹)ノ"
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