うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

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見越入道・見越入湯

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見越入道といえば、

見越入道に出会ったら、「見越し入道、見越した!」と言って上から下に見下ろすと消える

と子供の頃に見た妖怪の本に書いてあった覚えがあるのですが、どの妖怪の本に書いてあったのやら、今となってはわかりませぬ。。。

百怪図巻より

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画図百鬼夜行より

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『十界双六』より

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どうも、年代が下るに連れて、首が長くなって行ったようです(笑)

ちなみに、『夭怪着到牒』では、見越入道化け物の親玉として登場します。 kihiminhamame.hatenablog.com

また、マムショ入道の巻で紹介した『怪談摸摸夢字彙』では、見越入道をもじった見越入湯というパロディー妖怪が登場します。 
kihiminhamame.hatenablog.com

見越入湯は、どケチ金持ち親父の成れの果てで、風呂に入っている時でさえ、家の者が無駄遣いをしていないか様子を伺ううちに、自然と首が伸びてしまった。

とのこと。

つまり、

入湯しながらも、家の隅々まで見越す(見通す)から「見越入湯」

なんですって!(笑)

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というわけで、今日も箸休め記事ですいませんでした!(笑)

 

【追記】

『⼗界双六』の見越入道腹の所に描かれているのが最初、なんだかわかんなくて、帯の模様にしてはだし。

元画像を良く見たら、

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〔十界双六〕 - 国立国会図書館デジタルコレクション

右手に叩く撞木《しゅもく》が描かれていたので、鉦《かね》だとわかった次第です(笑)

もうちっとよく見たら、首からぶら下げる紐も描かれてるし(笑)

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西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する

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