金太郎 - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。
【原文】
△続き 三四才の頃七八才の形に成り、母ハ山奥を棲ミ家と為《な》して、心に思ふ事有りて人に交ハらず、故に快童丸[金太郎]ハ日々に友とするハ、猪《しし》・猿+・+熊や兎など遊び相手としたりける。
ある時、金太良ハ「己《おの》が力を試さん」とて、傍《かたは》らの大磐石《だいばんじやく》を引き起こし、一声「やつ」と掛くると等しく、両手に差し上げて投げ出だせバ、居合ハせたる猿・兎、肝を冷やし従ひける。
「ゑいや、うんとな、なんと、どうだ、どうだ/\」
猿・兎「イヤハヤ、恐れ入りました/\/\」
【現代語訳】
[金太郎は]三・四歳の頃には七・八歳ぐらいの見た目になりました。
母は山奥を棲み家とし、心に思う事があって、人と交流しませんでした。
なので、金太郎は、毎日のようにイノシシ・サル・クマ・ウサギを友として遊び相手にしました。
ある時、金太郎は「自分の力がどれだけあるか試してみよう!」と言って、そばにあった大きな石を引き起こし、「やっ」とひと声あげると同時に、両手で高々と持ち上げて、放り投げました。
一緒にいたサルとウサギはビックリして、子分になりました。
金太郎「えいや!うんとな!なんと!どうだ!どうだ!」
サル・ウサギ「ひええ、参りました、参りました、参りました!」
【解説】
お子さまが読みやすいように、△や+の記号で次に読むところがつながっているのが親切ですね♪
力持ちの金太郎、桃太郎のエピソードと被ってますが、桃太郎の中でも「力持ちの子どもと言えば、金太郎か桃太郎かってなもんだ」って言われていますね。
↓↓↓過去記事参照!↓↓↓
kihiminhamame.hatenablog.com
挿絵を見ると、サルとウサギも人のように着物を着ているのが面白いですね。
金太郎が「金」の腹掛けをしているのを見ると、なんだか安心しますねヾ(๑╹◡╹)ノ"
三つ目コーナー
バンされるからヤメロ!ヾ(๑╹◡╹)ノ"
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