※下に現代語訳と解説があります。
武家義理物語 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しております。
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【原文】
㊁ 瘊子《ほくろ》ハ昔の面影《おもかげ》
明智《あけち》日向守《ひゅうがのかみ》[日向は宮崎県]の已前《いぜん》ハ、十兵衛と言ひて、丹州《たんしう》龜山《かめやま》の城主《じやうしゆ》に仕えて、漸《やうや》う廣間《ひろま》の番組《ばんぐミ》に入り、外様の勤めをせしが、朝暮《てうぼ》心ざし、常《つね》の人にハ各別《かくべつ》替《かハ》わりて、奉公《はうこう》に私《ワたくし》無き事、自然《しゼん》と天理《てんり》に叶《かな》ひ、程無く弓大将《ゆミだいしやう》に仰《あふ》セ付《つ》けられ、同心《どうしん》廿五人《にじゆうごにん》預《あづ》かり、武家《ぶけ》の面目《めんぼく》、此《こ》の時《とき》、具足金《ぐそくがね》拾両《じゆうりやう》有りしに、早《は》や一國《いつこく》の大名《だいミやう》にも成りぬべき願ひ、生《う》まれ付きての大氣《たいき》、其《そ》の身《ミ》の徳《とく》也。
【現代語訳】
巻一の二「確か前はホクロがあったはず」
明智光秀公は、かつては十兵衛と名乗っていました。
丹波国亀山[京都府亀岡市]の城主になんとか雇用され、広間の警備員となり、城主からは離れた場所での勤務をしました。
しかし、十兵衛はいつも志を他の人よりずっと高く持っており、私情を捨ててひたすら奉公していたので、自然と天に味方され、すぐに弓大将《ゆみだいしょう》に任命され、足軽を二十五人預かりました。
武家として最低限の面目を保つために、この時、十両の貯金がありましたが、それだけの貯《たくわ》えなのに、すでに一国の大名になることを願っていたのでした。
生れ付き広く大らかな心を持っており、それこそ十兵衛の身にそなわった徳なのでした。
【解説】
光秀が亀山城主に仕えた事実はありません。
ただ、光秀が亀山城主だったので、そのあたりからの誤りでしょう。
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