2021-01-01から1年間の記事一覧
京都の古地図を見ながら、話の舞台がどこだったのかをさぐりますヾ(๑╹◡╹)ノ"
五つのドクロと女の黒髪が入った謎の長持の正体は???
五つのドクロと女の黒髪が入り乱れた謎の長持が桂川を流れてきます。
というわけで、『莫切自根金生木』のまとめも兼ねて、「三つ目を探せ!」の正解発表ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
それから夫婦は心を入れ替え、我が家へ帰るには帰ったのですが、金で居場所が無いのでした。
夫婦一緒に家を出て失踪し、野山でもどこでも構わず逃げ歩いていると、、、。
捨てた金銀がひとかたまりになって、空中に飛び上がりました。 この勢いに引っ張られて、世界中の金銀までも一緒に集まって来て、萬々の金蔵目指して飛んでくるのでした。
萬々は腰が抜けたので、 「これはラッキー♪ 本格的に治療をするために金を使おう」 と思いましたが、思いのほかにケロっと治ってしまったので、 「もはや、私の運もこれで尽きた」 と観念しました。
萬々は、翌日の早朝から、金に物を言わせて土地を買い、人夫を集め、たくさんの松を掘らせました。
この頃、大雨が降り続き、川も増水して渡れなくなったので、萬々は、しばらく旅館に留まりました。
旅行の途中で鎌倉の江の島に寄り、漁師に揃いの浴衣まで作って地引き網をさせ、たくさんお金を使ったのですが、、、
まんまと泥棒が入ったまでは良かったのですが、お金が多すぎて、もたもたしている内に夜が明けて萬々夫婦も帰ってきてしまい、、、
萬々は、博奕で儲けて失敗したのに懲りず、次は富くじに手を出しますが、、、
萬々は、バクチを打つと身が滅ぶという事を聞いて、たくさんばくち打ちを集めて、賭場を開きました。
萬々が駕籠を降りたら、萬々の前に乗った人が忘れて行った財布を持って、駕籠屋が追いかけてきます。
遊女屋でお金を使い果たすことができそうだと思った萬々ですが、あまりにも景気よくお金を使ってしまったので、逆に何か危ない事をして手に入れたお金だと疑われてしまいます。
時代劇で、悪代官にワイロを送る越後屋が、 「山吹色のお菓子でございます」 などと言うシーンがありますが、実際に小判の事を隠語で山吹色と言っていたんですねヾ(๑╹◡╹)ノ"
【現代語訳】 萬々は、貧乏神を信仰したご利益がないので、色々と考えて、 「誰にでもやたらめったにお金を貸して、みんなに踏み倒させれば、金が減って金蔵の中も広くなるだろう」と、
この作品の主人公の萬々先生は大金持ちで、「何不自由なく暮らせるのが嫌になった」って
作家の井上ひさしさんが影響を受けた本の一つとして、『莫切自根金生木』という作品をあげていました。
さてさて、前回、 「江戸の男はどうして顔が板から離れなくなってしまったのでしょうか?」 というご質問を皆さんにしました。
【現代語訳】 この江戸の男、男女がいい事をしている所を夢中で覗きましたが、その顔が覗いていた鴨居板にくっ付いて離れません。。
【現代語訳】 江戸の男は火吹竹のようになったのを押さえつけて、そろりそろりと襖の間から隣の部屋の様子を覗きましたが、屏風が立ててあって見えません。
【現代語訳】 昔、江戸の葺屋町《ふきやちょう》の裏通りに住む男は、お伊勢参りがしたくて、少ない収入の中から、少しずつ旅費を貯めていました。
前置きの部分だけ書いて中断していたお話を再開しますよヾ(๑╹◡╹)ノ"
挿絵の解説ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
【現代語訳】 しかし、専九郎はこの美少年に全く心を寄せず、ただ左馬之丞とこの三十日の間会えなかった恋しさだけが胸に押し寄せ、何回この美少年を派遣しても突き戻し、 「もう一度だけでもいいから、左馬之丞殿に逢って、この思いを晴らしたい。」 とばか…
【現代語訳】 こうして半年が過ぎたころ、左馬之丞は体調を崩し、四五日過ぎてから疱瘡のデキモノが顔に現れ、症状がとても重かったので、家来までもが心配して不安になったのでした。
【現代語訳】 元々この専九郎は、ワケあって、武士でありながら、主君に仕えて給料をもらう身ではありませんでした。
ここでもう一人の主人公、浪人の戸塒専九郎の登場です。 探偵まがいというかストーカーまがいの行為で美少年の正体をつきとめます。